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◆◇◆ 輪廻転生と人格 ◆◇◆ 571号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
今日はメルマガ569号の続きで、ケイシーの伝記『永遠のエドガー・ケイシー』から、
『人格』についてケイシーは何を述べていたのか、そのまとめの章から少し抜粋して
ご紹介しています。
作者トマス・サグルーは、ケイシーによって病気を克服した作家であり、ケイシーの
長男ヒュー・リン・ケイシーとは、過去生からの深い魂の縁のあった人物でした。
伝記ではありますが、ケイシーがリーディングでどういったことを述べていたのか、
全体像が簡潔に紹介されている最後の『リーディング哲学』の章からの抜粋です。
ご興味をもたれた方は、ぜひ書籍を入手して全文をご確認下さい(図書館にリクエスト
しておくと、連携の図書館から取り寄せてもらえると思います)。
これが初めて読むケイシーの本、という方には、ちょっとハードルが高い文章かもしれ
ませんが、頑張って読み通してみて下さいね。
~以下、552ページからの引用です~
人格に影響している過去生は、その人の現在の人生の中で、各過去生におけるパターン
を反映する。たとえば両親がその子供のある過去生での経験のパターンを誘うような
環境を再現し、その一方で子供の遊び仲間が、別の過去生での経験の誘い出す環境を
作ったりする。
また時には過去生の影響が、人生の期間ごとに違って現れることがある。たとえば子供
の頃はある過去生の状況を再現し、学生時代に別の過去生、結婚は第3の過去生を、そ
して仕事をするようになると第4の過去生の状況を再現するといった具合である。
たいていの場合、当人が接する人々と転生によって持ち込んだ問題は互いに関連し、
連動する性質のものである。
転生はその人の個人的問題(ハンディキャップとともに祝福でもあるが)を反映する
だけであるから、通常1つの人生で複数のカルマを引き受ける。そしてその人生が実り
多いものとなると、肉体から自由になるという目標に向けて多大の進歩をなすことに
なるのである。
人生が終わると人格は消え、人格のパターンは個我の中に吸収される。つまり、その時
までに考えたあらゆること、人格が経験したあらゆることが、各時代にその人格が飲み
食い、感じたことの全ての集大成である個我の一部となるのである。
そうして今度は太陽系内での個我の完成のための計画が、それに続くのである。試練、
あるいは将来の人格の特質を補強する手段として、別の意識状態が経験されるのであ
る。
それ故、個我の問題、グループの問題、人種や国家の問題は、自由意志によって解決
されるまで何度でも繰り返されるのである。そして解決されると魂達は別の世界、別の
太陽系、別の宇宙へと進んで行くのだ。
リーディングは次のように語った。
『全ての人間は、地球において働く創造的諸力の顕現なのである。
偶然によって物質世界に入る魂はない。そうではなく愛溢れる父なる神の恩寵によって
慈悲によって入るのである。
ある特定の人生において、魂が進歩するか退化するかは、その人間がどのような理想
を持ち、その理想に対し、精神的にあるいは肉的にどのように取り組むかにかかって
くるのである。
人生は目的に満ちた経験である。そして人が今いる場所においてこそ、魂は今の能力、
欠点、失敗、長所を用いて、地上に生まれてきた目的を果たせるのである。
汝が裁くごとく、汝も裁かれる。汝が許すごとく、汝も許される。汝が最も弱き同胞に
することは、それは創り主にすることに等しい。これらが法則であり、真理であり、
決して誤ることがない。
創造主がその報いをもたらすことに遅々としているように見えることがしばしばある
からといって、それは法則が変更されたり、変えられたのではない。創造主の言葉は
道であり、真理であり、光である。全ての魂は最後の一銭まで帳尻を合わせなくては
ならない。
では、如何にして神の言葉を実行するや。
それは勇敢な行動でもなく、また汝らの知識を賞賛することでもない。そうではなく
やさしさによって、愛と、親切と苦しみを耐えること、忍耐のうちにである。
さればこそ、起きて行動せよ。
汝の瞑想を通して、あるいは人との語らいや、人と接する中で、その真実であることが
示された信仰をしっかり保つがよい。
人は物質界に種を蒔き、働くが、しかしその報酬は、実りは、生命の与え主である神
より、神を通して来なくてはならない。神の真理の種をどこに、どのように蒔くかは
重要なことではない。何となれば、真理の種は、それが慎ましい精神によって、誠実な
目的で、かつ神の栄光のみを願って植えられるなら、神が実りを与えられるからで
ある。これこそが道である。これこそが、神が汝を行かせようとする仕方である。
汝らは見も心も、汝らの同胞に向けられた努力によって、地上に神が顕現される経路と
なれ。
神は汝の努力に対し、必要な力を、必要な勇気を与え給い、自己の利己性のままに行動
し、真の自己に目覚めていない者の目を醒まさせ、栄光に輝く地上に寄与するものを
彼らにもたらし給うからである。
さればこそ、汝が神の内に持つ信仰を保てよ。何となれば、神は汝の力であり、汝の
防波堤であり、汝の長兄なればなり。
神は平和であるが、これは人が平和と考えるものでも、幸福と考えるものでもない。
それは神が1つであるがごとく、生命が、つまり地上における父なる神の表し給うもの
が、1つであるという調和のとれた状態のことである。
信仰を保てよ』849-11
~引用終わり~
最後にご紹介したリーディングは、書籍では、3ページ半にもわたる長いものです。
かなり宗教的な言い回しが多いリーディングなので、ちょっと違和感を感じる方もいら
っしゃるかもしれませんが、ぜひ、繰り返し読んで味わってみてください。
ケイシーによる輪廻転生とカルマの法則については、ぜひ下記のDVDをご覧下さい。
DVDシリーズ③輪廻転生とカルマの法則
それでは、また!
(有)テンプルビューティフル メルマガ571号 2015年11月15日配信