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◆◇◆ ケイシーが語る「黙示録の世界」 ◆◇◆ 323号
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毎年12月になると、キリストについてのリーディングや書籍「キリストの秘密」
から、美しいリーディングをご紹介しています。
「キリスト誕生の秘密」(2003年12月17日配信)
「キリスト意識に同調する」(2006年12月18日配信)
「最後の晩餐が見える・・・」(2007年12月17日配信)
今年は、趣向を変え、ケイシーが解説した聖書の「ヨハネの黙示録」をちょっとだけ
ご紹介です。
とはいえ、私は聖書も黙示録にも、全然、詳しくないので、今回の解説はすべて、
兄が講演会で話したそのまんま。
妹の特権で、ちゃっかり、ご紹介してしまいます・・・。
さて、これまで聖書を読んだことがない人でも「ヨハネの黙示録」というのは、聖書
の中でも意味不明な文章が延々書き連ねている、とか、おどろおどろしい世紀末の
預言について書かれていると思われている方も多いのではないかと思います。
10年前によく見聞きした「ハルマゲドン」も、ヨハネの黙示録に出てきます・・。
ところが、エドガー・ケイシーは、黙示録を全く別の視点から解説しています。
曰く「黙示録は、地球の終わりについて書かれた預言の書ではなく、私たちの霊的
成長の過程、それにともなう心や肉体の浄化や再生、新生について書かれたもので
ある」
ケイシーの黙示録の研究家は、黙示録を読むときには解剖学の書を隣りに置いて
読みなさいとアドバイスしていますが、実際、ケイシーは重度の神経症の女の子への
リーディングでこう述べています。
「腰椎と仙骨一帯に圧迫が起きているので、松果体を通じて頭部に流れる力にある
作用が生じている。これは『ヨハネの黙示録』で言われるところの力に相当する。
医師は黙示録を読み理解することだ」2501-6
それでは、2つの黙示録の章をご紹介。
まずは、読みやすいほうから・・・。
〔黙示録第11章〕
それから、わたしは杖のような物差しを与えられて、こう告げられた。
「立って神の神殿と祭壇とを測り、また、そこで礼拝している者たちを数えよ。
しかし、神殿の外の庭はそのままにしておけ。測ってはいけない。そこは異邦人に
与えられたからである。」
黙示録の文章は、あまりに不可思議な情景が多いので、私はこの第11章を読んだ
とき、「ようやく意味が通じる文章が出てきた~」と、そのままスラスラと読み進ん
でしまいました。
それに、特に、どうってことない文章のようにいっけん思えます。
「ふむふむ。ヨハネは、神殿と祭壇のサイズと礼拝者の数を数えなさいと、神様から
言われたわけね」 だからそれがどうした?と、特別、重要なメッセージがここに
含まれているようには思えません・・・・。
ところが、ケイシーによると、この「神殿のサイズを測る」ということの奥に、
とても深い意味が込められているんです。
つまり・・・
神殿の大きさを測る、とは
・・・「自身の霊的な志の高さ、生き方の志の高さを測りなさい」ということ。
礼拝の人数を数える、とは
・・・「その志に対し、私たちが日々、どれだけ努力をしているのか、霊性を高める
ために自分が実際に行っている、その努力の程をはかりなさい」ということ。
神殿の外の庭はそのままにしておけ、測ってはいけない、とは
・・・「それ以外のこと(霊的なこと以外)は測る必要はない。つまり、金銭的な
豊かさや物質的な豊かさを生きる主目的にしてはいけない。物質的な豊かさを測るの
は異邦人/霊的な理想のない人たちのすることである」
という驚くべき解釈が出てくるのです~。
次は、黙示録らしい、意味不明の文章が続きます。
ちょっと長いですが、まず、ご自身で、じっくり読んでみてください。
〔黙示録第9章〕
第五の天使がラッパを吹いた。すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが
見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、それが底なしの淵の
穴を開くと、大きなかまどから出るような煙が穴から立ち上り、太陽も空も穴からの
煙のために暗くなった。
そして、煙の中から、いなごの群れが地上へ出て来た。このいなごには、地に住む
さそりが持っているような力が与えられた。いなごは、地の草やどんな青物も、
また、どんな木も損なってはならないが、ただ、額に神の刻印を押されていない人に
は害を加えてもよい、と言い渡された。
殺してはいけないが、五か月の間、苦しめることは許されたのである。
いなごが与える苦痛は、さそりが人を刺したときの苦痛のようであった。この人々
は、その期間、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んでも、死の方が
逃げて行く。
さて、いなごの姿は、出陣の用意を整えた馬に似て、頭には金の冠に似たものを
着け、顔は人間の顔のようであった。また、髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯の
ようであった。
また、胸には鉄の胸当てのようなものを着け、その羽の音は、多くの馬に引かれて
戦場に急ぐ戦車の響きのようであった。更に、さそりのように、尾と針があって、
この尾には、五か月の間、人に害を加える力があった。
意味分かります・・・?
星が天から落ちて、あたりが暗くなった。
そして、金の冠をかぶり、人間のような顔と女性のような髪を持ち、獅子のような
歯を持つ、馬に似た「イナゴ」の群れが煙とともに地上出てきた・・・。
なんで、聖書はわざわざ、こんなヨハネが見た空想世界を延々書いているのだろう?
と不思議に思うくらいの意味不明な情景です。
ところが、こちらもエドガー・ケイシーの解説を聞くと、この意味不明の文章は、
実は、私たち一人ひとりの内面に起こることを「象徴を使ってわかりやすく」解説
したものだということに、驚かされてしまうのです。
ケイシーのリーディングによると・・・
●一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた、とは?
・・・「人生に外的な要因で何かが起きる。災難が起こる」
●底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ・・・、とは?
・・・その予期せぬ災難がきっかけとなり、自分の内に溜め込んでいた、様々な感情
が引き出されてくる。例えば、誰かにされた不愉快な出来事がきっかけに、心の奥底
に押し込んでいた、過去の別の不愉快な感情が次々わき上がっててしまう。
●煙から出てくるイナゴの姿(馬に似て、頭には冠、人間のような顔、髪は女性のよ
う)は何を象徴しているのか・・・?
・・・これは私たちの内に渦巻くネガティブな思いを象徴する。
抑圧してしまった欲望、過去の様々な怒りは、1つずつ別々に存在するのではなく、
磁石のように同じような体験を引き寄せグチャグチャに混在し、まるで不気味な姿を
した1匹のイナゴのような状態で存在している。
悪感情というものは単独でそれだけで、沸き上がってくるのではなく、過去の様々な
ネガティブな思い、様々な不愉快な体験も一緒にカオス状態で出てくる。
●太陽と空は煙のために暗くなってしまった、とは?
・・・それまであった希望、良く見えたものは、内側からわき上がってくるその
ネガティブな思いで、あっさりと隠されてしまう、見失ってしまう。
●ただ、額に神の刻印を押されていない人には害を加えてもよい、と言い渡された。
殺してはいけないが、五か月の間、苦しめることは許されたのである、とは?
・・・そのイナゴは、額に神の刻印を押された人、つまり、霊的に目覚めた人には
苦しみを与えられない。ただし、霊的な道を歩み始めた当初は、それまで溜めていた
様々なネガティブな思いが引き出されてくるので、誰もが苦しむことになる。
でもその苦しみもせいぜい5ヶ月くらいである。
ほほ~!
って思いませんか? こうなるのか~!と「ポン!」と膝を打つ感じがして、頭の
モヤがキレイに消えた感じがします。
私たちが毎晩見る夢も、私たちが学ぶ必要のある魂の課題を教えてくれますが、それ
は多くの場合、意味不明な象徴として出てきます。
2000年も前にヨハネが見た不可思議なビジョンが、実は、いまこの21世紀で生きて
いる私たち一人一人の内面に起こることを顕していた、とは、ビックリビックリで
す。
面白いと思いませんか~?
ケイシーの述べた黙示録についてを解説したDVDも制作しました。ヨハネが黙示録
で何を語りたかったのか、ぜひこのDVDで学んで下さい。黙示録を知るには、まず
は旧約聖書の創世記を知る必要がある、ということで創世記からスタートしています。
「ケイシー流黙示録講座」DVD3枚組 約10時間
ヨハネの黙示録についての解説書は1冊だけあります。ただし、本好きの私でさえ、
この本は、読み進んでいくには、かなりハードルが高い内容でした・・。
「黙示録の解読」
ケイシー流の夢解釈について知りたい方は、
DVD「夢-魂からのメッセージ」108分
さらにもっと、しっかりケイシーの述べた聖書を学びたい人は・・・
聖書講座 全33回分の講座をおさめた「聖書講座全集」はケイシーの述べた聖書全体
の内容を知るよいガイドに。
31~33回の講座が「ヨハネの黙示録」について。
この3回の部分だけでも合計456分(7時間半!)あります。
[聖書講座全集]の音声は一部、Youtubeで聴くことができます。
ご紹介した黙示録第9章はこちら黙示録11章
(有)テンプルビューティフル メルマガ323号 2009年12月18日配信