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0704:『陰騭録』(いんしつろく)から学ぶ運命好転法

0704:『陰騭録』(いんしつろく)から学ぶ運命好転法

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 ◆◇◆ 『陰騭録』(いんしつろく)から学ぶ運命好転法  ◆◇◆ 704号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。


まず、陰騭録とは、どのような内容の本なのか。
ウイキペディアを抜粋してご紹介します。


~『陰騭録』(いんしつろく)は、中国、明の時代、74歳で亡くなった袁了凡(えんりょうぼん)
が自己の宿命観を乗り越えて、自分から運命を創造してゆくことを悟った体験を書き記した書物である。 

袁了凡は代々学者の家に生まれ、幼名を「学海」といい、将来医の道に進もうと考えていた。あるとき
孔という不思議な老人が家を訪れ、少年の将来の職業や寿命などを予言する。その後、身の上に起こった
ことがことごとく孔老人の言うとおりになっていったので、学海は徹底した宿命論者となっていた。

役人になった後に、雲谷禅師を訪ね、雲谷禅師にこれまで人生の話をすると、孔老人の宿命論のままに
生きようとする学海の姿勢を大馬鹿者と叱咤し、人は自らの力で立命できると語る。

彼は禅師の話に強く感動し、その教えに従い、徳性を充広し、善事を力行し、多くの陰徳を積んだ。
すると孔老人の予言は段々と当たらなくなっていった。寿命は53歳で死ぬと言われていたが74歳まで
生き、子に恵まれないと予言されていたが一子天啓をもうけることができた。
学海は「了凡」と名を改め、大きくなった息子に自分の人生を語り聞かす。 
~引用おわり~


雲谷禅師が袁了凡に勧めたのは、徳を積む、ということ。
善いことを積み上げ、日々、為した善と為した悪をプラスマイナスし、それが三千善を超すなら、
運命も変わり始めるであろうと説いたのです。

実際、袁了凡は善を為し続けることで運命が好転し始め、予言されていた以上に出世し、後継ぎも生まれ
長生きも出来ました。そして、自分の息子のために記したのが、『陰騭録』だと言われています。


以下が袁了凡が記した「功過格表(善悪の点数表)」です。

400年ほど前の中国で、儒教の流れをくんで書かれていることもあり、家が継続することに重きを
置かれていたり、現代の日本では、ほとんど起こらない出来事もありますが、五善、五悪あたり
から、普段の私たちの日常でも起こりがちなことが書かれています。


全部を紹介すると、ものすごく長いメルマガになってしまうので、一部のみのご紹介です。興味を
持たれた方は、本を購入するか、最後にリンクを貼ったサイトにアクセスしてご確認下さい。


「功過格表(善悪の点数表)」
*善の行いは、金銭授受があるものは除く。悪の行いは過って犯したものは除く

●百善に相当する行い
 ・一人の人間の命を救うこと
 ・一人の婦女の貞節を全うせしめること
 ・子供を溺死させたり、堕胎しようとするのを諭し思い止まらせること
★百悪に相当する行い
 ・一人の人を死に至らしめること
 ・一人の婦女の節操を失わしめること
 ・一子を溺死させさたり、堕胎させることに協力すること

●五十善に相当する行い
 ・世嗣ぎの絶えるのを継続させてやること
 ・一人の寄る辺ない人を引き取って養ってやること
★五十悪に相当する行い
 ・他家を断絶させること
 ・一人の婚姻を破談にさせること

●三十善に相当する行い
 ・一人の無実の罪を明らかにして救ってやること
 ・自分の土地の一か所を無縁者の墓地に提供すること
★三十悪に相当する行い
 ・誹謗して一人の行為に疵をつけること
 ・隠し事を摘発して人の行為の邪魔をすること

●十善に相当する行い
 ・一人の有徳者を推薦し引き挙げてやること
 ・一つの民の害になることを取り除くこと
 ・一冊の世を救う法典を編纂すること
 ・方術等をもって一人の重病人を治癒させること
★十悪に相当する行い
 ・一人の有徳者を排斥すること
 ・一人の邪な人を推薦し、挙げ用いること
 ・あらゆる生物を殺す道具を一つ所持すること 

●五善に相当する行い
 ・一人の訴訟者を諭して思い止まらせること
 ・人に一つの生命を保ち益す方法を伝えること 
 ・方術をもって一人の軽病者を治癒させること
★五悪に相当する行い
 ・一人病人が救いを求めてきても救わないこと 
 ・一人の者にあだ名をつけたり噂をしたりすること 
 ・悪口を言って人を傷つけること

●三善に相当する行い
 ・一つの不法な仕打ちを受けても怒らないこと
 ・一つのそしりを受けても、受け流して弁解しないこと
 ・一つの気に入らぬ言葉も甘んじて受けること
 ・一人の打ち懲らしめてやりたい者を許してやること
 ・人間に報いることもない一匹の動物の生命を救うこと
★三悪に相当する行い
 ・一つの耳に逆らう言を聞いて怒ること
 ・一つの尊卑の順序にそむくこと
 ・酔って一人の人を害すること
 ・一人のうち責めるべきでない人を打ちたたくこと
 ・二枚舌を使って人の中を離間すること
 ・一つの正しくない制服を着ること
 ・一匹の家畜以外の畜生を殺すこと 

●一善に相当する行い
 ・一人の人の善を讃えること
 ・一人の欠点や悪いところをあばき立てないこと
 ・人の非行の一時を諭しとどめること
 ・一人の争いを諭しとめさせること
 ・出かけていって人の病気を治療すること一回
 ・饗応に招かれても受けないこと1回
 ・一人の飢えを救うこと
 ・一匹の小さな虫の命を救うこと
 *一日に三人の人を笑わせること
★一悪に相当する行い
 ・一人の善行を無にしてしまうこと
 ・一人の人に争うことをそそのかすこと
 ・一人の人の過失を言い広めること
 ・人の非行一つに協力すること
 ・一人の盗みをする者を見ても諭しとどめることをしないこと
 ・一つ約束に背くこと
 ・一つの礼儀を失うこと
 ・一人の心配事あるものを見ても慰めないこと
 ・一匹の小さな虫の命を奪うこと  

●百銭が一善に相当する行い(今の物価に対応させ、約一万円が一善に相当する)
 ・債務を免除すること
 ・困っている者に恵んで賑わしてやること
★百銭が一悪に相当する行い(約一万円が一悪に相当する)
 ・天の生ずるものを無益に浪費すること
 ・借りた金品を返済しないこと
 ・人の功績を破壊すること
 ・公衆の利益に背いて自分だけが利益を受けること 


まずは「一人の婦女の節操を失わしめること」が殺人と同列・・・?とまずは驚かれたのではないかな
と思います。時代背景や儒教の影響もありますが、男性も女性も、パートナーとは誠実につき合う、
ということが自分の人生の運気を高める秘訣のようですよ。
「おっと大変!」と思われた方は、100善(相手一人につき(笑))を積み上げ、±ゼロからスタート
でしょうか。

「一つの耳に逆らう言を聞いて怒ること」はマイナス3点ですが、「一つのそしりを受けても、
受け流して弁解しないこと」はプラス3点。この差6点は大きいですね。

三悪の「一つの正しくない制服を着ること」一悪の「饗応に招かれても受けないこと1回」
は、身分不相応なことはしない、華美は避ける、ということのようです。

一悪の「一匹の小さな虫の命を奪うこと」に、私は、我が家のゴキブリ退治はどうしたら??と
思ってしまいましたが、もし1匹のゴキ退治をしたなら、それ以上の善行をその日積むこと。
 「一人の人の善を讃え(つまり相手をほめる)」「一日に三人の人を笑わせること」を心がけると
その日はプラスになりますね。
ちなみに、一日に三人の人を笑わせること は、ケイシーリーディング由来の善行です!


スタートし始めは、まじめに取り組んで、だいたい数年で三千善を超え、善を為すことが習慣に
なると、意識しなくてもごく自然に、そしてすぐに三千善に達するように。
三千善を超すあたりから、天から支援を受けていることを実感する出来事が増えてくるそうですよ。
*もし、あまりに早く超えてしまった場合には、自分への点数が甘すぎるのかも。

何かの行為が善なのか悪なのか迷ったときには、「その行為は神様が喜ばれるか、神の意思に
沿っているか、それとも、神様は悲しまれるか」を基準にするとよいようです。

また、この基準は自分の行為に対して使うもので、あの人は**したからマイナス3点ね、という
ふうには使わない。たんたんと自分が善を積み上げていくことに専心して下さい。


【参考書】
 『立命の書『陰騭録』を読む 』

以下は、こども向けに書かれた本ですが、分かりやすく解説されているので大人の方にも、陰騭録
入門本としてお勧めです。ただし、善悪の功過表は子ども向けの内容になっています。
 『こどもたちへ 積善と陰徳のすすめ』
 

こちらも参考書として
『1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」』


袁了凡が記した「功過格表」はこちらのブログに紹介されてました。
『善』、行動の冥想-7
『善』、行動の冥想-8



それでは、また

(有)テンプルビューティフル メルマガ704号  2018年8月3日配信

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