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◆◇◆ 甘い誘惑に負けない!(見えない砂糖を意識する) ◆◇◆ 1122号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
先週に引き続き、身体に入れる砂糖(糖)をいかに少なくするかの第2弾。
前編、後編の2回の予定でしたが、今回も長文になってしまいました。
近々もう1回、砂糖について書きます。
今日の内容は、イギリスの著名な総合診療医であり、食事改善による糖尿病治療の
世界的権威でもあるデヴィッド・アンウィン博士(Dr. David Unwin)のお話を
参考に書いています。
2時間以上のyoutube番組ですが、博士の穏やかで正直なお人柄もあり、私は一気に
見てしまいました。興味をもたれた方はオススメします。
さて、
私たちが日ごろから「ヘルシーだ」「体に優しい」と信じ込んで口にしている食事の
裏に、「見えない砂糖」が隠されているとしたら、どうでしょうか?
まず、クイズを1つ。
私たちの体内には約5リットルの血液が流れているそうです。
その5リットルの血液の中に溶けている糖(グルコース)の総量は、角砂糖に換算する
といったい何個分でしょうか?
5リットルは、2リットルのペットボトル2本半分です。
その量の血液の中に、糖がどれくらい含まれているか…?
・
・
・
生物学的な正解は、なんと「角砂糖たったの1個分(約4g)」。
驚きませんか?
私たちの命を維持するための「最適な血中の糖分」は、わずか小さじ1杯分。
小さじ1杯分の糖が血液中あれば、私たちの身体には十分ってことになります。
ここに、現代の食生活の最大の歪みがあります。
アンウィン博士はこの事実を提示した上で、私たちがいかに日常的に「異常な量」の
糖質を体内に注ぎ込んでいるかを警告しています。
例えば、こんな感じです
・炊いた白米(150g=お茶碗1杯) 角砂糖10ケ分
・コーンフレーク(砂糖・牛乳なし) 角砂糖8ケ分
・市販のバーベキューソース(1本) 角砂糖30ケ分
以下は日本のソフトドリンク類に入っている砂糖量の表ですが、コーラは500mlで
53グラム、ヤクルトは65mlの小さな容器なのに1本に約12グラム(角砂糖3ケ分)
も含まれています。
飲み物の砂糖の含有量
私たちは、自分が思っている以上に、体が処理できる限界をはるかに超えた「糖の海」
の中で生きているという現実を、まずは知る必要があります。
「私は甘いお菓子やジュース、果物は控えているから大丈夫」
そう安心している方には、アンウィン博士の次の言葉を贈りたいと思います。
「でんぷん(炭水化物)とは、もうすぐ糖になる存在(Soon to be sugar)である」
私たちが日常的に口にする白米、パン、パスタ、ジャガイモなどの「でんぷん質」。
これらは口に入れた瞬間には甘みを感じません。そのため、私たちは「甘くない
から砂糖ではない、だから安全だ」と完全に錯覚してしまいます。
しかし、生物学的なでんぷんの正体は「グルコース(糖)の分子が無数に手をつなぎ
合っている状態」に過ぎません。分子がぎっちりと手を結んで連なっているため、
私たちの舌にある甘味受容体がそれを「甘い」と感知できないだけなのです。
でも、ひとたびこれが口から体内に入ると、どうなるでしょうか。
まず、口の中の唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」が、その結ばれた手をパチパチ
と切り離し始めます。そして胃や腸などの消化器官を通過する間に、分子たちの結合は
完全に解かれ、すべてが「単独の糖(フリーシュガー)」へと姿を変えます。
甘くない白米を食べているつもりでも、体内に入った瞬間にそれは100%純粋な「砂糖」
として振る舞い、大量の糖となって血液中に怒涛の如く吸収されていくのです。
アンウィン博士自身も長年医師として活躍していながら、若い頃はこの「基本的な生物学」
の事実を軽視し、患者に対して「脂質を控えて、お米や玄米などの炭水化物をしっかり
食べなさい」という誤った食事指導をしてしまっていた、と深い後悔とともに振り返って
います。
医療の専門家ですら盲点になってしまうほど、この「見えない砂糖=でんぷん」の罠は
根深いのです。
お茶碗に軽く1杯の白米(150g)を食べることは、血液にとっては「角砂糖10個分」の
砂糖水を一気飲みするのと全く同じ負荷がかかります。
チョコレートバー(角砂糖7.5個分)を食べるよりも、味のしない白米を食べる方が、
体にとっては多くの糖を処理させられることになります。
先週も書きましたが、ケイシー療法の基本は、食事の8割がアルカリ性で2割が酸性。
ゴハンは酸性なので、1日に食べるゴハンや麺類、パンといったデンプンの量を意識して
減らし、その分、野菜を多く召し上がって下さい。
そして、見落としがちなのが「調味料やソース」に隠された見えない砂糖。
アンウィン博士はある日、肉や緑の野菜を美味しく食べるために何気なく使われている
市販の「バーベキューソース」の成分表示を確認し、言葉を失いました。なんと、ボトル
1本の中に角砂糖30個分(約120g)もの大量の糖分がドロドロに溶け込んでいたのです。
せっかく「健康のために糖質を控えよう」とお米を我慢して、肉とたっぷりのブロッコリー
やインゲンを用意したとしても、上から市販のソースをドバドバとかけてしまえば、
「健康的な食材の上に、大量の砂糖を注ぎかけて食べている」のと同じ状態になります。
以前私は、ケチャップを作っている番組をみて、投入される砂糖の量のあまりの多さに
驚いたことがあります。
トマトがすっぱいので甘味は感じませんが、食べたケチャップの25~30%が砂糖だと
思っていても間違いはないそうです。
市販のドレッシングにも砂糖は入っており、砂糖の入らないドレッシングを探すほうが
難しいほどです。
ケチャップ、ドレッシング、ソース…。市販の調味料やソース類には砂糖がたっぷり
入っていることをまずは意識してみて下さい。
私は広島出身なので、時々お好み焼きが食べたくなりますが、残念なことに広島の有名
メーカーのお好みソースにはぶどう糖果糖液糖と砂糖が使われています。
ぶどう糖果糖液糖は砂糖よりも要注意食品なので、今は、自然食品店で購入する別の
ソースを使っています。
博士が勧める見えない砂糖を見つける方法が「成分表示の裏を見る習慣」。
《成分表示を賢く読み解くコツ》
●「砂糖(Sugar)」の欄ではなく「炭水化物」の量を見る:
メーカーが「砂糖不使用」と謳っていても、炭水化物の量が多ければ、体内で100%糖に
変わります。必ず「炭水化物」の総量を確認してください。
●「炭水化物 4g = 角砂糖 1個分」の公式で割る:
グラム数だけ見てもピンとこない時は、その数値を「4」で割ってみます。
例えば、パッケージの裏に「炭水化物 40g」と書かれていれば、「40÷4=10」。
つまり「これを食べると体内で角砂糖10個分になるんだな」と、その危険性を瞬時に頭の
中で視覚化・直感することができます。
●材料の「数」と「保存料」の多さをチェックする:
裏面を見たときに、カタカナの化学名や保存料、材料の数が異常に多く羅列されている
食品は十中八九「超加工食品」です。これらは私たちの脳の満腹中枢を狂わせ、強い依存性
を生み出すように設計されています。なので、見つけたら、すぐに棚に戻します。
《「意志の弱さ」ではない。炭水化物中毒の恐るべき正体》
「糖質が体に悪いと分かっていても、どうしてもパンやお菓子がやめられない…」
「夜中にドカ食いしてしまい、翌朝激しい自己嫌悪に陥る…」
そんな経験があっても、自分を「意志が弱い人間だ」と責めないでください。もはや個人の
「根性」や「意志の強さ」の問題ではありません。紛れもない依存症(中毒)なのですから。
アンウィン博士自身も、かつては重度の「ビスケット依存症」でした。仕事のストレスを
言い訳にして、毎日何枚も糖分たっぷりのビスケットを貪り食っていたと言います。
博士は言います。
「自分の問題に対して正直になり、特定の食べ物への依存(中毒)があるという現状を
認めること。これなしには、どんな解決のスタートラインにも立てない」と。言い訳をやめ
これは脳のバグであり、解決可能な「依存症という課題」なのだと客観視することが、
地獄のループから抜け出すための絶対的な第一歩です。
…ということで、博士がどうやってビスケット依存から抜け出したのか。どうやったら
砂糖中毒から抜け出せるのか。次回の砂糖編ではそのヒントをお知らせします。
それまでは、キッチンに置いてある加工食品の表示をみて、どれほど見えない糖が含まれて
いるかチェック。糖の含有量が多いものは次回から選ばないよう意識してみてください。
それではまた!
(有)テンプルビューティフル メルマガ1122号 2026年5月29日配信