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◆◇◆ 日々の食事にオリーブオイルを ◆◇◆ 1048号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
以前、このメルマガでは東洋医学から、体にどうアプローチするか、歯科医師の吉野
敏明先生のYoutubeを紹介しました。
・8月16日『東洋医学からへバーデン結節を考察する』
・8月23日『東洋医学からぎっくり腰を考察する』
その後、例えば、便秘症のお客様にオリーブオイルをお勧めすると「吉野先生は植物油を
勧めてないのに、あなたは食べているんですか?」という返信が来たりしていました(笑)。
私自身は吉野先生の前にエドガー・ケイシーの人なので、ケイシーリーディングと相反
する内容があったときには、ケイシーのアドバイスに軍配をあげています。
なので、吉野先生がオリーブオイル(植物油)を『四毒』の1つにあげていても、相変わ
らず美味しく食べています(笑)。
*四毒:砂糖(甘いもの)、小麦粉、食用油、乳製品
ただし、植物油を料理に使うときも、酸化した油を摂取しないよう、揚げ物、炒め物は
しません。オイルは常温で食べることが基本。
さらに、工業的に大量に製造される植物油、例えばサラダ油やてんぷら油、マーガリンや
ショートニングといった精製油も口にしません。
出来るだけ、原材料と、だれが、どこで作っているかが分かる油を購入しています。
ケイシーがオリーブオイルについて述べたリーディングはたくさんあります。
マッサージオイルとしても使いますし、薬のようにオリーブオイルの内服を勧めたものも
あります。
食事や症状緩和のためのアドバイスとしてオリーブオイルを勧めたものをいくつかピック
アップしてみます。
『毎日、1回の食事は生野菜で構成されたものにする。これをサラダにし、ドレッシング
あるいはオリーブオイルで食べる。 脂肪は肉類ではなく主にナッツ類から摂るようにする』
1013-1
『昼食──より多くの生の野菜類とする。これらはとりわけ口に合うようにして、そして
食物の特性と順応させてできるだけ多くのオリーブオイルを使ってのサラダドレッシング
を和えてサラダにしてもよろしい』135-1
『身体組織のためにオイル類を摂ること。オリーブオイルあるいはタラ肝油はこの体が
同化・吸収できる量だけとする』137-86
『オリーブオイルは少量摂る場合、腸内組織のための食べ物である。それを実行せよ』
195-58
『腸内組織のための滋養物としてオリーブオイルより良いものはない。しかしながら、
時々、1週間か、あるいは10日間中止し、それから再び始めてもよろしい』255-9
ここで注意したいのは、自分がどれくらいのオイルなら、スムーズに消化・吸収できるか
を把握しておくこと。隣の人と自分の適量は違います。
また、加熱せず、どんなオイルも常温で使います。
吉野先生のYoutubeをみると、食事に豚肉を使い、フライパンに残った豚肉の脂でさらに
卵焼きを作っているものがありました。
ケイシー流の食事では、豚肉は禁食でしたね。
そして「肉の脂で調理をしないように」というのは何度も言われていること。動物性の脂で
食材がコーティングされると、別の消化過程が必要になるのかもしれません。特に野菜は
肉の脂で料理はしないよう気をつけます。なので、すき焼はラードを使わず、脂分の少ない
肉を使った方が体にやさしいです。
もともと揚げ物もジャガイモも厳禁ですが、ラードで揚げているコロッケがお店で売られて
いても、素通りをお願いしますー(笑)。
「どっちが正しい」ということではなく、ケイシーリーディングとは違う、ということです。
《動物性油脂に関するリーディング》
『ただし(野菜は)脂で調理してはならない。 バターは使っても構わないが、動物の脂肪
から作られた油や、料理用脂などを使ってはならない』53-1
『獣の脂は大量に、あるいは全く摂ってはならない』265-14
『毎晩、野菜をまるごと使った、あらゆる特質と種類の料理を。これらを、できれば肉類
より、むしろバターや植物性油脂といった油で調理しなさい』271-1
『野菜も食事を構成するものとならなければならないが、多量の動物脂で調理してはなら
ない』274-11
『脂肪、獣脂を避ける必要がある』540-14
『食事に肉の脂を含むものがないように注意せよ。 果物や野菜から採れた油はこの体に
とって良い』757-1
『(夕食は)よく調理した野菜にする。 ただし、動物の脂で一緒に調理した野菜ではない』
849-2
どちらのアドバイスを選択されるかはおまかせしますが、最近読んだ『老けない食事』と
いう本のなかに、オリーブオイルの効用が書かれていたので、ご紹介します。
『老けない食事』
~ 『老けない食事』204ページ以降を抜き書き ~
…驚くことに、これまで説明してきた障害のほとんどを打ち消し、認知症やその他の神経
疾患の発症率を劇的に低下させる食品がある。エクストラバージンオリーブオイルだ。
私はよく「どんなものを食べるときでも、オリーブオイルを口に入れることだけが目的な
のだ」と言っている。
なぜオリーブオイルは体に良いのか? 脳にどのように影響を与えるのか?オリーブオイル
はポリフェノールが豊富に含まれているため、抗炎症作用があることは以前から知られて
いた。
微生物叢は、ポリフェノールを抗炎症物質に変換する。さらにポリフェノールは動物性タン
パク質から生成されるTOAOと呼ばれる血管を傷つける化合物を生成する腸内細菌の働きを
抑制する。
これだけでも、オリーブオイルの摂取がアルツハイマー病のリスク低減につながることを
説明できる。さらにオリーブオイルは、細胞の再利用プロセスであるオートファジーを促進
することもわかっている。オリーブオイルを多く含む食事を与えられたマウスは通常の食事
を与えられたマウスよりもオートファジーのレベルが高い。さらにオリーブオイルを摂取
したマウスは、摂取していないマウスに比べて、記憶力や学習能力のテストで良い結果を
出している。
スペインで最近発表された4年間にわたる研究では、67歳の成人447人が3つの食事グルー
プに分けられた。1番目は週に1リットルのオリーブオイル(1日に大匙9~10杯)を摂取
するよう指示されたグループ、2番目は1日に30gのクルミを食べるグループ、そして3番目
は同程度のカロリーを摂取しながら低脂肪の食事をするグループだ。
研究開始前と開始から4年後実施した脳機能テストの結果、低脂肪食グループでは記憶力と
認知機能が有意に低下したのに対し、ナッツ類を食べたグループでは記憶力が有意に改善し、
オリーブオイルを食べたグループでは総合的な認知機能が圧倒的に改善した。
ナッツとオリーブオイルを摂取すると頭の回転が速くなるのだ。以上のことから、ナッツも
オリーブオイルも腸内環境を改善してくれることがわかった。
穀類が多いにもかかわらず、地中海食がいつも健康的な年の取り方と関連づけて語られる
のは、オリーブオイルの効果によるものだ。地中海食に含まれるオリーブオイルは、穀物に
含まれるレクチンの悪影響を相殺し、高齢になっても脳を健康に保つのに役立つ。
地中海食が腸の健康にどのような影響を与えるかを調べた研究で証明されている。
2年間かけてサルをグループ分けして1番目のグループに地中海食を食べさせ、2番目の
グループに西洋食を食べさせたところ、地中海食を食べたグループは、マイクロバイオーム
(微生物叢)の多様性がひときわ豊かで、善玉菌と悪玉菌の比率が改善された。脳や体を
健康にしたいなら、オリーブオイルをたくさん食べようという、とてもシンプルな話だ。
別の研究では、スコットランドの研究者が73歳から76歳までの400人以上のグループを
追跡調査した。彼らの食生活を分析し、3年間にわたって定期的に脳をスキャンし、食生活
が脳にどのような影響を与えるか調べた。その結果、オリーブオイルを多く摂り、揚げ物
や赤身の肉を食べなかった人は、脳の縮小率が同年代の通常の半分程度であることがわかった。
研究者たちは、このような食生活は長期的に脳を保護すると結論づけた。
~以上、抜き書きおわり ~
通常の食用油は、種から絞られていますが、オリーブオイルは果実から絞られたいわば
果実のジュース。熱処理や化学的な処理をしなくても、絞ったものを、そのまま料理に
使えます。エキストラバージンであれば、精製してないので、微量成分もオイルの中に
残っています。
参考:もっと!オリーブの魅力
《オリーブオイル購入の留意点》
・オリーブオイルは、果実ジュースなので、開封後は3か月前後で消費できるサイズ感の
オイルの方が安心です。
・必ず、低温圧搾(エクストラ・バージンオリーブオイル)を選択します。
・たとえ、エクストラ・バージンと書いてあっても、スーパーで手軽に買える世界的シェア
のものより、小さな工場で絞られているようなオイルの方が安心です(その国で収穫される
オリーブよりも多い量が世界に輸出されている現実がある)。
【テンプルでご紹介している食用油】
*EXバージンオリーブオイル
スペイン産エキストラバージンオリーブオイルに小豆島産エキストラバージンオリーブオイル
をブレンドして作られています。メーカーのシマムラさんは、日本で初めて小豆島でオリーブ
栽培を始めた会社です。
*海と森のなたね油 150g
岩手県釜石市で「菜の花大地復興プロジェクト」の一環として、無添加・無農薬・無化学
肥料で育てられた菜種を絞って作られています。
*フラックスオイル(亜麻仁油:あまにゆ)237ml
必須脂肪酸オメガ3タイプのオイル。加熱料理はできません。サラダにどうぞ。
必ず冷蔵保存してください。外食や肉類が多い方はオメガ3タイプのオイルで
体内のバランスを取ることが必要かもしれません。
植物油は全部ダメー!ではなく、賢く選んで、賢く調理していきたいものです。
ケイシー療法を実践していると、体の外から、内側から、オリーブオイル漬けになり
ます(笑)。来週末3月30日(日)のケイシー流美容法でも、オリーブオイルは登場する
はずです。
それではまた。
(有)テンプルビューティフル メルマガ1048号 2025年3月21日配信