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1016:東洋医学から「ギックリ腰」を考察する

1016:東洋医学から「ギックリ腰」を考察する

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    ◆◇◆  東洋医学から「ギックリ腰」を考察する  ◆◇◆  1016号  
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。


先週のメルマガでご紹介した吉野敏明先生の「東洋医学からヘバーデン結節を考察する」。

面白かった、役にたったというお声をいくつかいただきました。

それに気をよくして、今回も引き続き、吉野先生のYouTube番組から、私たちにお馴染み
の症状をとりあげて紹介させていただきます。

東洋医学、面白いなぁと、番組を聞きながら、あらためて驚いています。

今回も文字起こしをするときに、少し文章を変えているのと、全部を聞き書きしている
わけではないので、興味が湧いた方は、直接YouTube番組をご視聴下さい。


今回のトピックは、「ギックリ腰」。

ギックリ腰体験者、たぶん、このメルマガ読者さんの中にもたくさん、いらっしゃると
思います。

私も30歳になったあたりでひどいギックリ腰になってしまい、ほふく前進で部屋の中を
移動した記憶があります。トイレに座ったり、洗面所の歯ブラシを取るのも一苦労で、
まる1日、動けませんでした。

重いものを持ちあげた時の姿勢が悪かったのだとずっと思っていましたが、吉野先生の
お話を聞くと、根源的な要因は当時の仕事にあったのかもしれませんー(笑)。

自分はギックリ腰にならずとも、廻りに、1人や2人、何度もギックリ腰になっている人、
いつも「腰痛持ち」だと腰をさすっている人、いるんじゃないかと思います。

病院で検査してもレントゲンをとっても原因がよく分からないなら、この吉野先生のお話
は参考になると思いますよ。


~ 以下、吉野先生のお話から ~

ギックリ腰になったとき、東洋医学は、西洋医学とは全然違う見方をします。
八綱弁証と陰陽五行説で考えます。

 *八綱弁証…陰陽,虚実,寒熱,表裏の 4 組の対立概念のことを指す。
弁証とは,病因病機を含めた病全体の総合分析をすること


腰が悪くなるという人は、八綱弁証でいうと、実証です。
体力がある人が実証、体力がない人が虚証。
体温の高い人が熱証、体温の低い人が寒証。

虚証の人がなるような病気には、ギックリ腰はないですね。
虚証の人は、例えば喘息になったり、うつ病になったり、虫歯も虚証に入ります(歯周病は
実証で、虫歯は虚証に入ります)。

実証の場合、体温が高い人は、脳、循環器疾患で脳梗塞や心筋梗塞。
体温が低いと、がんになります。

「ぎっくり腰」も実証。すなわち体力がある、活動的な人、エネルギーがある人がなります。
会社では、派遣社員やアルバイト店員ではなく、管理職、中間管理職、管理職に至るような
人たちがなりやすい。

陰陽五行(木火土金水)でいうとどこか。
木の象徴は下から上に伸びていく。繁栄すると伸びていく。
火は、その木が燃えるんです。木を燃料として燃やすことです。これは情熱、燃えさかる、
上昇する。そういった概念です。

木が燃えたら「土」に戻ります。その燃えカスの灰の成分、ミネラルの成分が「金」です。
雨が降って(「水」)、そのミネラル成分が地面に染みこんでいくこと自体、それが次の
「木」の素になる。こういう大きな流れです。

これが宇宙の流れ、地球の流れ、人の気持ちの流れであり、これに臓器を当てはめたのが
東洋医学です。

では、腰はどこに当てはまるかというと、「土」になります。

土の概念というのは、嫌だなぁと思っている。嫌いだなぁと思っているけど言えないとか、
地面の中に溜まっている概念です。やりたくない、したくない、嫉妬する・・・。色んな
気持ちがありますが、腰に当てはめると「やりたくない、行きたくない、会いたくない」。
そういう概念が「腰」なんですよ、皆さん。

エネルギーの強い人で、活動的。あるいはそういうポジションにいる人でも、行きたくない
ときってあるじゃないですか。

例えば、謝りに行かなければいけない。営業で接待ゴルフをしなければいけない。
嫌いな人と会わなければいけない。行きたい会社なんだけど、行きたくない。これが実証
の人で「土」で腰に当てはまる概念です。

こういう感情があるときに、現実に想定される物事よりも前に起こります。

ギックリ腰の人には、もう何百人も会っていますが、営業で接待ゴルフに行かなければいけ
ないその日の朝にギックリ腰になるとか。だいたいこういうパターンです。職場の人間関係
が悪くて職場に行きたくない、というのもそうです。

実証の人がなるので、行こうと思えば行ける。ずっと耐えているという環境下において、
もうダメだと思ったときに何か言い訳で出てくる。

ギックリ腰になったけど、レントゲンでは完全で正常で、MRIでも正常という人たちには、
五行に当てはめてインタビューをします。

「いま、嫌なことは何ですか?」
「あなたは何のお仕事をしていますか?」
「どういうポジションにいますか?」
「あなたはどういう性格ですか?」

そういう時代背景や社会状況を聞いて、その人が、ただ単にストレスがあるとかないとか
を言ったらダメです。

「木」のストレスなのか、「火」のストレスなのか。「土」「金」「水」のストレスなのか
で全然違いますから。

結果として鍼治療をしたり、漢方を処方したりします。

漢方の場合も、腰が痛いという漢方薬を出すのではありません。もちろん、身体を温める
成分や痛みを取る成分が入っている漢方薬を選びますが、「土」というのは何かというと、
その対極にある「木」をみて、より強い精神性をつけなさいということなので、そういう
滋養作用がある漢方薬を考えたりします。

あるいは、「土」の前の「火」のエネルギーが強すぎる。あまりに倫理観、道徳観が高く
なると腐るんですね。

「やってられるか!なんで俺がこんなことをしなければいけないんだ、おかしいじゃない
か」という概念が強すぎる。その「火」のエネルギーを打ち消すために「水」を使います。
冷静になって状況判断が出来るということです。
そうすると「水」の部分を受容する漢方薬を考えたりします。

なので、五行をきちんと分かっていて、社会状況が分かっていて、その人が抱えているスト
レスの種類が分かっていて、というのを診ていくのが、東洋医学で診る治療法です。

なので、ギックリ腰は腰に原因がないんです。腰という概念の場所が悪くなる。

原因と結果が異なる場合は、西洋医学は極めて弱いですが、東洋医学はこういうところを
探すのがすごく得意です。

原因不明の疾患が東洋医学で得意なのは、原因除去をするからなんです。
原因は、怪我や病気だけじゃなくて、心の問題、忍耐の問題、冷静沈着になるとか、こう
いう要素もはらんでいます。ギックリ腰は東洋医学的には割と診やすい場所なんですね。

私が問診を取るときも
「あなたが行きたくないところはどこですか?」
「これからしたくないけど、やらないといけないことは何ですか?」
「あなたがやりたくないけど、我慢していることは何ですか?」

こういう聞き方をするのが、ギックリ腰の問診になるということです。

~ 以上、聞き書きおわり ~


 東洋医学の視点から紐解くギックリ腰の原因(前編)
 東洋医学の視点から紐解くギックリ腰の原因(後編)


気持ちは騙せても身体は正直ですよね。
もっと早くから、自分の本音や身体の声をくみ取っていけたら、人間の病気はもっと
減っていくんじゃないかなと思うくらいです。
そして、自宅で飼っているペットも、もっと健康でいられるでしょうね。


慢性的な腰痛があるけど、肉体の機能には問題がない方。
整体に行って身体を整えても、自宅でオイルマッサージをしても、すぐに腰痛が戻って
しまう方。

「自分が行きたくないところはどこか?」
「これからしたくないけど、やらないといけないことは何か?」
「やりたくないけど、我慢していることは何か?」

じっくり自分の本音と対面する時期かもしれません。

それでは、また!

(有)テンプルビューティフル メルマガ1016号 2024年8月23日配信

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