━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆ 東洋医学からヘバーデン結節を考察する ◆◇◆ 1015号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
テンプルには、ご自身やご家族の健康にお悩みの方からのお電話がよくかかってきます。
ずっと病院にかかっているけど、良くならない、原因不明でどうしていいか分からない、
というお声もあります。
もちろん、ケイシー療法でのアプローチもお話しますが、場合によっては、東洋医学系の
先生や、アーユルヴェーダ、代替療法など、西洋医学ではないアプローチから、身体の
どこがうまく機能していないのか、探ってみてはいかがでしょう?とアドバイスすること
もあります。
Youtubeにはそういった番組がたくさんありますが、歯科医師の吉野敏明先生のYoutube
チャンネルに、東洋医学の見地から『ヘバーデン結節』について語られていた番組があった
ので、ご紹介します。ヘバーデン結節にお悩みの方、最近増えていますので。
*ヘバーデン結節とは?
以下は、吉野先生が語られていたのを一部聞き書きしたものです。
文章にするときに短く編集していることをご容赦下さい。お話全部を書き出してはいません
ので、興味を持たれた方は、あらためて番組をご視聴下さい。
~ 以下、吉野先生のお話から ~
ヘバーデン結節は、手の関節が腫れてきて動きが悪くなったり動きが悪くなったりする病気
で、リウマチに似ていますが、リウマチではありません。
これを、東洋医学的な見地から考えてみたいと思います。
ヘバーデン結節は西洋医学では原因不明の病気です。
ストレス、ホルモン、加齢現象であると言われています。
西洋医学で、ストレス、加齢、気のせいだと言われたら、それは治らない病気です。
ヘバーデン結節を、陰陽五行説、木・火・土・金・水でいうと、いったいどこに当たるので
しょうか?
これは骨の病気です。骨は陰陽五行説でどこに当てはまるでしょう?
陰陽五行説では五臓六腑といいますが、それぞれの臓器に陰陽があります。骨、髄、脳、
生殖器は「奇恒の腑(きこうのふ)」と言い、五臓六腑に当てはまらない臓器となっています。
骨は東洋医学では、骨と髄に分けます。骨髄は血液を作るところです。そこからエネルギー
が生じていて、それを護っているのが骨だという概念になります。
東洋医学では「寄恒の腑」である骨は内部のものを護っており、それがうまく行かなく
なったときに病気になるんだという考え方をします。
東洋医学で骨は中に生じているものを護っているとすると、何故、ヘバーデン結節が手の
指に起こるのかということになります。
これは西洋医学では説明できません。
東洋医学の木・火・土・金・水をもとに説明していきますが、これは人類の大いなる経験
と長い歴史に基づいています。
右手は火、右足は土、左足は金で左手は水になります。
よく痛風が右足に出るという人がいますが、土は腐る、嫉妬、妬むということを顕わして
います。そういう概念を浴びていると、足が悪くなってくる。
左手の骨に何か問題があるとすると、骨は何か大事なものを護らなければいけないものが
あるということで、左手は「水」にあたり、環境適応するという概念に当てはまります。
環境適応できないとなると、左手に問題が出てくるようになるわけです。
これをさらに分類していきます。
指は薬指―木、中指―火、人差し指―土、親指―金、小指―水になります。ヘバーデン
結節は第1関節に痛みが出てきます。膨らんで痛いわけです。
西洋医学の治療は急性の場合にはステロイドや薬を出したりします。
骨は手術をしたりしますが、何故、そうなるかは分かりません。
指先の関節は東洋医学の五行説でいうと、金と水の間になります。金は白黒つける、
分け目を作るという概念です。何か白黒つけることができなくて、それに適応できなくて
困っている状態が第1関節に出てきます。
先日、左手の親指にヘバーデン結節が出ているという患者さんが来ました。
左手は「水」なので環境適応が出来ていない。第1関節は「金」なので、環境適応できない
前に、何か白黒つけなければいけないことがある。さらに親指なのでこれも「金」。
白黒つけなければいけないことが2度出てくるわけです。
ヘバーデン結節は戦前の日本からすると、非常に珍しい病気です。これは小麦の摂取量に
極めて強く依存します。
ヘバーデン結節の人で小麦粉の摂取量が少ないという人はまずいません。非常に多いです。
パンやピザ、うどん、お菓子を食べている人。もらったものは全部食べている、お中元、
お歳暮でもらったものは全部食べている。「そんなに食べてないです」と言っていても、
家には常にお菓子が置いてある。
その方は40代前半の女性でしたが、左手なので「適応しなければいけない」という概念
+第1関節なので、何か白黒つけなければいけないことを、さらにふるい分けしなければ
ならない状況がありそうだ。
おそらく、白黒つけなければいけない状況で、どっちにするか決めない生活ができない。
「水」や「金」は家庭のことはすごく少ない。ほとんどが仕事、ビジネス上のことです。
なので、その人に
「仕事上で、何かこっちかあっちか決めないといけないような状況に適応しなければ
いけないと、追い詰められている。最終的に左手の親指に症状が出ているので、
それをしないと生活できなくなってしまう。
これは想像ですが、おそらく会社の命令で職場を変わった。適応しなければいけない。
今の職場に合わせなければいけない。白黒つけなければいけないけど、この仕事が出来
ないので、この仕事を辞めようと思っている。ベースとしてはパンやうどんやパスタが
好きとか、そういう生活をしているんじゃないですか?」と言いました。
そしたらハラハラ涙を流し始めて「どうしてそんなことが分かるんですか?」と。
よくあることです。
「では、私はどうしたらいいですか?」と聞かれたので、まずは、やはり、医食同源
なので、小麦を少なくしましょう。病気を治すんだったら、全く食べないという世界です。
これは私の臨床経験ですが、こういう患者さんを何百人も見ていると、「減らした」
では治らないです。原因除去療法なので、除去=無し です。
それで、今の職場のことを考えてみる。
いったん産業医に相談していったん仕事を休ませてもらうとか出来ないんですか?と
聞いたら、「そういうことは卑怯だと思っていました」と。
そういう概念は「水」がうまく行っていないことなんですね。
こういうふうに、東洋医学が使っている方法で、いったい何故こうなってしまったのか、
原因除去を探っていきます。
そして何を食べているのかも探っていきます。
西洋医学ではヘバーデン結節の定義は取れず、指に症状がでたから○○結節という病気に
するということです。
東洋医学では五行に基づいて、その人がどんなストレスを浴びているかを探していって、
現状をみる。「どんな状況?」「どんな場所?」「そこはなんの五行?」というふうに
五行と分析、五行と分析というのをやって、最後の最後に止まってしまったところで、
そこに病気が出来ているという考え方をします。
西洋医学では、病気何故が起きたのか分からないから、治そうとするわけです。
必ず治したがるんです。完治させたがる。
そうすれば、何年間か症状が起きなければ病気を克服したという取り方をします。
東洋医学では原因を除去して症状がなくて、日常生活が送れるならそれで良しとします。
何故なら原因を除去したら、それ以上悪くならないからです。
先ほどの人は親指に症状が出ているということは、常に白黒つけないという概念が強い人
です。
「金」の1つ前は「土」です。土は甘えです。つまり甘えという概念を切りすぎなんです。
自分に厳しくしすぎなわけです。その人の性格や性質を分析して、考え方を変えていき、
最終的には精神分析も入っていきます。
一番最初は「食」。そして「何故」。最後は「精神分析」で、本質的にその人が病気になら
ない心を取り戻していくってことを考えていくわけです。
~ 以上、聞き書きおわり ~
吉野野先生の他の番組を2~3、視聴しましたが、他の番組でも吉野先生は小麦が病気の
原因になっていると警告されていました。
吉野先生のお話にもありましたが、体調が悪いのなら、完全に、100%、小麦を止めること
をお勧めします。
Youtubeのコメント欄に「少しずつグルテンフリーに・・・」とあって、思わす苦笑してしま
いましたが、このメルマガの読者さんで「長く体調不調で悩んでいる」&「パンやパスタ
やお菓子類が好き」という状況なら、小麦を、少しずつ、出来る範囲で、自分なりに・・・
ではなく、完全に、厳格に止めてみてください。
まずは3ヶ月。
3ヶ月待たずとも、おそらく体調の変化を感じられると思います。
私はグルテンフリー(小麦製品なしの食生活)を始めてこの夏で12年。今は、1年に数回
食べることがありますが、それくらいです。
パン好き、パスタ好きの方も、今は小麦以外の穀物で作られている麺類やパンもあるので
全然困りません。もっとも、小麦製品を止めていくと、麺類やパンに対する欲求がなくなる
ので、かえって続けることが楽になるはずです・・・。
また、人間は単なる物質的な生き物ではなく、精神や魂も込みで人間なので、そのアプ
ローチも時には必要になります。
テンプルで定期的にリモートセッションをアレンジしているルーシャ・ジェイコブさんは、
ボディトークという手法をベースにセッションを行っていますが、クライアントさんの
体調不調の要因が先祖から引継いでいたものだった、自分の過去生にあった、あるいは
子どもの頃に打ったワクチンだった、ということもありました。
西洋医学だけしか知らないというのは、トランプのカードを3枚しか持たず、トランプ
ゲームをするようなもの。3までのカードで上がればラッキーですが、4~13までのカード
の存在を知らないままゲームをしていると、永遠に上がれません。
ということで、長年の不調にお悩みの方は、多角的で多次元的に身体にアプローチして
みてはいかがでしょうか。
それでは、また!
(有)テンプルビューティフル メルマガ1015号 2024年8月16日配信