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◆◇◆ 日本は人の感性を鈍らせる食に溢れている ◆◇◆ 976号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
今回もまた食べることについて。
これまでとは趣向を変えて、いかに日本には私たちの感性を鈍らせる食事に溢れて
いるか・・・。また、私たちはそれに気がついていないか。
その証言をご紹介します。
お話下さっているのは、山納銀之輔さん。日本各地や世界各地で、自然と調和する家
づくりや村づくりの指導をされていらっしゃいます。
ご紹介する動画は1年前にアップされたもの。すでにご覧になった方もいらっしゃると
思います。その方はご容赦下さい。
山納さんが、タンザニアに45日間滞在されたときの体験談です。
~ 以下、動画から聞き書き ~
Q:「研ぎすまされるというのを、現地でどんな風に感じたんですか?」
「日本人の仲間達を連れていったんですが、6日目くらいからみんなもうメガネも
取って、ヘッドライトも全部つけなくなります。暗闇で目が見えるようになります。
そして耳も良くなるので、今、満潮なのか干潮なのか海にいないのに音で分かる。
風の匂いとかで朝だなというのが分かるから、日の出前にみんな目が覚めます」
「日の出前に鳥が一斉に鳴くんですよ。それがピタッと止ってシーンとなる。その次
に虫が一斉に鳴くんですよ。その後でピタッと収まる。同時に鳴くときが太陽が昇る
瞬間なんですよ。だから目覚ましとかいらないし、暗くなったら眠くなる。
そういうリズムに勝手に身体はなるんですよ」
「日本はいつも街頭がついているし、騒音があるもんで、鳥の声も虫の声も聞こえ
ない。暗闇がないとどうなるかっていうと、目が退化するんですよ。
実際、新月のときでも、星の明かりで自分の影が砂浜に出来ているんですよ。地球って
いうのはそういう星です。それが分からないようになっている、日本人は」
「1ヶ月過ぎるとどうなるかというと、五感だけではなく第六感が呼び覚まされる」
Q:「第六感って何ですか?」
「例えばマサイの子達って、4歳の頃から子ヤギを連れる。大人たちは大きな牛を
連れる。50頭くらいの動物をロープも綱も何もなしで全部一回に集めるんですよ。
一直線上に並んで同じ方向に行きます。それが全部テレパシーで分かる」
「心と体がバラバラになっている日本人って多いなというのは感じました。瞑想を
したりヨガをしたりお寺で修行をしたり、みんなそういうことをしているけど、マサイ
の子はやる必要がないですね。常に自分の心が魂とぴったりくっついているんで上手に
使えるんですね。
日本だったらオリンピック選手になれるぐらいの運動神経をみんな持っているし、鶏
よりも素早く動いて捕まえられる。何もないところで、ここの木の実は食えるぞと
いう実を見つけるんですよ」
「何も教わってないんですよ、学校がないから、そもそも。だけど自然界から全てを
習っているので、鼻がいいから明日の天気が鼻で分かる。音で太陽の昇る瞬間も分かる
し、今日どっちの方向に行ったら草がいっぱいあるかも分かっている」
「日本人って一昔前はスーツ着てた人が「立派な大人」みたいなレッテルを貼られて
いたというか。普通の人でありますという鎧なんですよ。今は言葉で鎧を着ている人が
多くて、自分を上手に言葉で着飾ったりして鎧にする。本当の自分じゃない自分を
みんなに見せながら暮らしている人、多いですね。そんなもの、一切アフリカには
ないから。そのまま出会って、この人はどんな感じかで反応する」
以下が食べ物について語られている部分です。
「すごく重要なのが食べ物。45日タンザニアのその現地にあるもの、採れたもので
食べていくわけです。最初は海藻しか採れなかった。だんだんちっちゃいカニが捕れる
ようになって、小魚が捕れるようになって、浜エビが捕れるようになって、海の魚が
捕れるようになって、だんだんレベルアップしていくんですけども、現地にはご飯とか
小麦粉とかなくて、トウモロコシの粉で作った穀物があるんですよ。
それを水で練って食べるのが主食なんですが、それを食べているとご飯食いてぇなぁ、
ラーメン食いてぇなぁってなるんですよ」
「日本から遅れてきた友達がいて、カップラーメンをお土産に買ってきた。あまりにも
そのカップラーメンに飢えていたオレ達は、本気でじゃんけんして選んで食ったのが
ものすごい美味しくて感動して。色んな思い出が、ちっちゃい頃食った思い出が
パ~って流れて幸せな気分で」
「その1時間後に、みんなぼんやりする。頭がぼんやりして、さっきまで良かった目
とか鼻とか耳が、ぼんやりしちゃうの。アレ?と思って。(研ぎすまされた感覚が)
消えたんです、一瞬で。
何コレ?と思って、それがオレだけじゃなく、全員がなったんです。ということは、
日本人はそれに気づいてなくて、常にぼんやりしていませんか?ということ」
「タンザニアの場合、農薬はないんですよ。そもそも農薬を買う金がないでしょ。
紙幣がない(タンザニアにはあるけどマサイ族にはない)。そもそも畑作ってない
もの。トマトとカボチャが勝手に生えてきます。鳥が糞をするでしょ?種は吐き出すね。
それが落ちた場所がちょうどその作物にふさわしかったら、勝手に生えます」
「(タンザニアに)行ったとき、ぎっくり腰になったり筋肉痛になったりしてたの、
みんな。全く今、誰も痛ぇ、とかない。体に必要な栄養素とかミネラルとか言われる
けど、大事なことは体に必要なものは、栄養やビタミンなんかじゃないんですよ」
(大事なものは)「生命エネルギー」
「どんな枯れた土地でも生えてくるトウモロコシ、生えてくるトマト、そこに相応しく
生えてきたもの、雨が降らないのにできたものは、一口食ったらクラクラするんですよ。
グワーン!ってなって、ちょっとしか食わなくても、全然元気で動ける」
「ビッフェの食い放題のところでいくら食っても、レジで後悔するだけ。カロリーは
いっぱい入ったけど、全然疲れちゃって」
「マサイの人は誰も太ってないし、いつも元気。病院も薬局もないのにずっと元気なん
です。これが正解だよね。研ぎすまされた感も半端ないし」
~ 以上、聞き書きおわり ~
映画『リーディング』を撮影された白鳥哲監督も同様の体験をされています。
10日間の甲田式の断食を体験していると、植物の声や命の響き合いが分かるようになり、
繊細な感覚が開いていきました。
ところが元通りの食生活に戻ると、その感覚が一瞬で閉じていく体験をされました。
白鳥監督のインタビューからコピペします。
『断食した直後は、油を取った瞬間に性格が変わったことに気がつきました。初めて
動物性油を取った時に、急にこだわり始めました。動物性の油はこだわりと癒着し
やすくなるんだなと。
次に、ショートニングを口にした時に、急に植物の声が聞こえなくなりました。断絶さ
せてしまうんです。そういう油は身体の声を聞こえなくする。だから世の中がおかしく
なっていくんだと。 食によって、人はおかしくされている。植物性の、例えばオーガ
ニックのオリーブオイルはとても良い体感がありました。
でも人工的な油、精製された油を取ると本当に物質的になってきます。それらは身体の
声を聞こえなくさせていきます。今、自分の身体が痛んでいることすら分からないです
よね。コンビニに入った時に思いました。あ、コンビニって命の力のない場所なんだと。
でも多くの人はコンビニで売っているものを日々の食事としている…』
いかがでしたか?
コンビ二食、超加工食品は割と気をつけやすいですが、家庭で普通に買ったり食べたり
しているお菓子や、飲物、調味料類も添加物に溢れていたりします。
問題は、あまりに子どもの頃から、こういった食べ物で育っているので、自分の感性が
鈍くなっていることすら、全く気がつかないこと。
まさか、自分が前日食べたクッキーやソフトドリンク類、はたまたコンビニで買った
オニギリが自分の感性を鈍らせているとは思わないですから。
感性が鈍くなっているから、音でも視覚でも味でも、ますます強い刺激を求めるのかも
しれません。
でも、もっと自分の感性を高めたいなら、自分が食べているものを意識的に変えてみる
のも1つの方法です。少なくとも、超加工食品、工場で大量生産されたものは食べない。
購入するときには、しつこいほどラベルの裏の原材料を確認を。
山納さんが言われているように、生命エネルギーが満ちていれば、少しの量でも身体は
満たされてきます。
地方に行くと、食事の選択肢がトンカツとコンビニ、ファストフード店しかない、という
こともあります。そういう時はどうするか・・・?
1食抜く、というのはいかがでしょう? 私はよくやってます(笑)
そして時々自然の中でボーッとする時間を作るのもいいかもしれませんー。
それでは、また!
(有)テンプルビューティフル メルマガ976号 2023年11月3日配信