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◆◇◆ シドニーさんがケイシーの伝記を書くに至った経緯 ◆◇◆ 855号
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（有）テンプルビューティフルの光田菜央子です。
シドニー・カークパトリックさんは、アメリカでも著名な
ノンフィクションライター。日本でもケイシーについての講演をされたことがあります。
シドニーさんがケイシーと出会ったのは、シドニーさんの子供が通う学校にて。
その学校の校長先生は高校時代、父親が癌に罹り、ケイシー療法を実践することで奇跡
的に回復したという経験があり、それ以来、ケイシーを研究されていた方でした。
シドニーさんが著名なライターだということを知っていた校長先生、シドニーさんが
子供を学校の送り迎えに行くたびに「ケイシーの本を書いて下さい。そしてケイシーの
本を読んで下さい」と次々と本や資料を手渡されました。
シドニーさん、「ありがとう」と受け取りながらも、実は全然ケイシーのことは信じて
おらず(笑)、怪しいとさえ思っていたので、もらった本や資料は車の中にほったらかしに
していました。
ところが、あまりに熱心に校長先生が本を下さるし、本の感想を聞かれるので1冊読んで
みたものの、きっとこれは作り話に違いない。ケイシーの死後、後世の人が話を面白おか
しく脚色しているに違いないと思っていました。
ある日、シドニーさんは、仕事でワシントンに飛ぶ必要があり、カリフォルニアからワシ
ントンまでの飛行機に乗りました。大統領についての本を執筆するためにたくさんの資料
を飛行機に持ち込み、機内で仕事をしようとしていたところ、なんと、自分の隣の席に
座ったのは、子供の学校の校長先生！
手にはもちろんケイシーの本が握られていました。
結局、カリフォルニアからワシントンに飛んでいる間中、シドニーさんはケイシーの話を
聴かされる羽目になったわけです（なんという神様の計画！）。
あまりの校長先生の熱心さに「では、ワシントンからバージニアビーチまでは近いです
から、レンタカーを借りて、ARE／ケイシー財団まで行きましょう」と提案しました。
シドニーさんは、ケイシーのインチキぶりを見つけて校長先生に教えてあげようと心の
中で思っていたそうです。
２人は翌日、ワシントンからバージニアビーチまで行きました。
シドニーさんは、さっそくARE併設の図書館で、ケイシーのリーディングを取り出して
読み始めました。ところが読んでも読んでも、インチキが全く見つからない。
土曜・日曜日と図書館に通って調べ、いったん仕事のためにワシントンに戻り、再度、
火曜日にバージニアビーチに行ってリーディングを調べたものの、ケイシーが語った
リーディングに怪しいところが何もない。
ケイシーが行ったリーディングは100や1000の単位ではなく、記録に残っているもの
だけで、14,700件。100回くらい作り話は出来ても、45年間にわたり、14,000件以上も
作り話は出来ません。
しかも、それでケイシーが多額な請求をし、裕福な生活をしたわけでもない。
シドニーさんは、リーディングを読んでいるうちにその内容に心を打たれ、ケイシー
の研究をして本を書こうと心に決めたそうです。
最初、イエスとその信者を迫害し続けていたのに改心してイエスの伝道者となったパウロ
のようですね(笑)。
シドニーさんは、ケイシーの本を書くにあたり、ARE／ケイシー財団と「すべてを開示
する」約束を取り付けました。それまで通し番号で記録されていたリーディングの依頼者
の名前や、やり取りされた手紙なども一切合切、手に取って読む権利を得たのです。
出版社とケイシー本の出版契約を結んでみたものの、当初、シドニーさんの心づもりと
しては、薄い小冊子程度の本にする予定でした。
執筆期間も１年くらいあれば書けるだろうと予測をたてていました。
ところがケイシーリーディングのリサーチを開始して１年後、シドニーさんは１行も、
１文字も書けていませんでした。調べれば調べるほど内容が膨らんでいき、４年後には
780ページにもわたる内容になっていました。
でもまだ本は未完。
５年後、出版社から「いったい原稿はどうなっているんですか？」と聞かれ「その原稿
は、記録の大広間（つまりアカシックレコード）にあります」と答えましたが(笑)、
原稿を出版社に渡すことはできませんでした。
さらに１年の後、本はようやく完成しました。
タイトルは『Edgar Cayce An American Prophet』
私の手元にある本は、本文だけで536ページ（索引などを除く）。しかもとても細かい
字でビッシリ書かれた本です。
ラッキーなことに、本自体は絶版ですが、電子書籍で読めますので、英語の得意な方は
ぜひどうぞー！
この本の執筆は、シドニーさんにとっても非常に重要な本となりました。
ケイシーのリーディングを学ぶなかで、人生や仕事の取り組み方、人間関係や健康に
対する取り組み方も完全に変わりました。その後書いた本には、ケイシーという名前が
一言も出ていなくても、本全体に、ケイシーのリーディング哲学が広がり、影響を受けて
いるそうです。
シドニーさんのお話は、過去の講演DVDになりますが、ご用意があります。
ケイシーにリーディングを受けた人たちの美しいエピソードやユニークなリーディング
など、話題満載です。
どういう内容かは、過去のメルマガで紹介したことがあります。
ケイシーがさらに好きになる、お勧めDVD
まだご覧になっていない方は、このDVDもお楽しみ下さい。
DVD『エドガー・ケイシー驚異の生涯』
（有）テンプルビューティフル メルマガ855号 2021年7月09日配信
