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◆◇◆ イエスが示して下さったもの ◆◇◆ 672号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
今年も残すところあと1週間あまり。
母が元気な頃は、毎年この頃のカレンダーに、大掃除や新年の準備、おせち料理の
仕込みの日程が書き込まれていたのを懐かしく思い出します。
「ハレの日」感がめっきり少なくなったお正月ですが、我が家では元旦は両親とも
着物でした。あの、あらたまった元旦の空気感、やはりいいですよねー。
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クリスマス直前ということもあり、今日はまたイエスの生誕について。
今回は、途中で読むのを挫折してしまう方がいらっしゃるかもしれませんー。
でも、なんとなーくでもいいので、何度か読み直していただけると嬉しいです!
24日を私たちはクリスマスイブと呼んでいますよね。
何かの日の前日を「イブ」と表現するのかと思っていたら、ユダヤ暦や教会暦では
日没が日にちの変わり目なので、24日の日没(イブニング)以降がクリスマスなのだ
そうです。つまり24日の日没から25日の日没までがクリスマス当日。
この日は時差はありますが、世界中の教会の人々が祈っているので、地球全体が祈りに
満ちています。しばしの間、テレビを消し、スマホやパソコンから離れ、思考や悩みから
も離れ、静かな時間を持ちませんか? 世界中で祈られているその祈りのエネルギーと
同調しやすくなるそうですよー。
さて、
ケイシーによると、イエスはイエスとしてベツレヘムに生まれる前、約30回の転生を
この地球で繰り返しました。
うち7回は聖書に登場する人物として中東でお生まれになっています。
何故、イエスがこの地球で30回もの転生を経験し、最終的に救世主として誕生する
ことになったのか。
それは、まさしく私たちの魂を救済するためだったとケイシーは述べています。
というのも、私たちの魂は、地球に飛来した後、この地球の三次元世界、物質的な肉の
世界に囚われてしまい、そこから抜け出せなくなっていました。
そもそも私たちの本質は霊、魂であるのに、地球での滞在が長くなるにつれ、そのことを
いつしか忘れ去り、物質的な肉体が自分だと思い、物質的な世界観で生きるようになって
いた。さらにカルマの法則によって輪廻転生の環から出られなくなってしまっている。
その魂の救済をすべく宇宙は、一群の霊団を地球に遣わしました。
そのリーダーとして地球に飛来してきたのがイエスの魂だとケイシーは述べています。
しかし、霊の世界からの一方的な救済アプローチでは、物質的な世界に囚われている
私たちの魂にはなかなか届かない。
そこで、イエスの魂は、肉体を持った人間としてこの地球で生まれ、霊的世界観を人々
に示し、そして霊の世界に戻っていく道筋の手本となるべく、自ら選んで30回の転生を
地球で繰り返します。
少し難解ですが、こんなリーディングがあります。
『悪化の一途をたどっていた世界を支えるのに必要な「聖なる影響力」を地上に出現
させるために必要な周期を完了した者を地上に出現させるために(霊的諸力の法則に
合致する水路の内に、またそれを通して)そのような存在を誕生させるような影響力が
選ばれ、その身体を通して《霊》の生きた影響力をもたらすような者が、幼子イエスと
なったのである』5749-3
各転生を通じて、イエスの魂は、肉の世界から霊の世界へ戻る道を人間に示します。
同時に、霊的世界からも、その救済の手を地上の人々にのばし続けていました。
しかし、その救済の手が人間界になかなか届かない。
イエスの魂も、地球に何度も生まれてくるも、霊的世界からのばされた救済の手に、
彼の手も届かない・・・。
初めて地球に飛来した後、どれくらいの長い時間がかかったのか分かりません。
が、ようやく、30回目、イエスとして転生した時、人間として生きながらも霊の世界に
戻れる道を、自身が十字架にかけられることで完成させます。
霊の世界からのばされた救済の手が、イエスが血を流し、肉を克服することで、
ようやく人間に届くようになりました。
もちろん救世主をこの地球に誕生させるために、エッセネ派というユダヤの霊的グループ
が何世代もかけて肉体と精神と魂を浄め、救世主となる魂が入るにふさわしい肉体を準備
したことも大きな要素でした。
マリアは、その救世主を生む女性となるべく、幼い頃から特別に育てられた女性だった
んですね。
このあたりのことをご存じない方は、下記もご参照下さい。
0034:キリスト誕生の秘密
0340:聖母マリアの健康法
書籍『キリストの秘密』
イエスが公に教えを説かれたのは、3年間という短い間でした。
が、おそらくイエスは幼い頃から「聖なる影響力」を世の中で発揮していたと思います。
ということで、
後は、イエスが私たちに示して下さった道を歩み行けば良い。
特別な聖人でもない私たちでも、イエスが手本として示した道を歩めば地球の呪縛、
物質的な呪縛から解かれ、霊的世界に帰る道を歩き始めることが出来る・・・という
道が、地球にはもう出来ているわけですから。
では、イエスが示して作って下さった『道』とはどのようなものか?
それは『愛する』ということだとケイシーは述べています。
『愛する』という力を高めることで、私たちの霊性は高まり、霊的世界に戻る道を歩んで
いける。
イエス以前には、『愛』が霊的な道とはなっていませんでした。
が、愛することが霊的世界に戻っていく道となる、その道をイエスは30回の転生を
通じて作って下さったとケイシーは述べています。
愛することについて、ケイシーは何度も聖書の言葉を引用しながら、こう伝えています。
『・・・それは「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くしてあなたの神で
ある主を愛せよ。そして、あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」ということで
ある。もしこの通りに生きるなら、人の手によって仕組まれたその他の理論の全ては
つまらないものである。日々の人間関係において、あなた自身のようにあなたの隣人を
愛しなさい』3976-29
『大いなる理想は「主なる神を、心を尽くし、思いを尽くし、魂を尽くして愛すべし。
あなたの隣人を自分のように愛すべし」という戒めの内に定められることを知ることだ。
あなたはそうしてきただろうか? そうしているだろうか? 日々に接する人々に
対してまた自分の状態に対して、また自分を大いに不安にさせる出来事が生じたときに
このことを実践せよ。』3630-2
次のリーディングはハラリエルという大天使がケイシーを通じて「愛するという道」
について解説をしている、とてもユニークなリーディングです。
『・・・そして(イエスは)あなた方に次のメッセージを伝えた。「心を尽くして主なる
神を愛しなさい」。二番目もそれに似ている。「あなたの隣人を自分のように愛しな
さい」 隣人とは誰のことだろうか? その人、あなたの隣人、あなたの兄弟が悩んで
いる時、どのような方法であれ、あなたが助けることのできる人のことである。
その人が自分の足で立つことのできるよう助けてあげなさい。そのようなことを通して
のみ好ましい道を知ることができる。(中略) 主がそうであったように。こうして
初めてその道を知ることができるのだ。我ハラリエル語りき』3976-15
イエスが示して下さったこの「愛するという道」は、ユダヤ教徒のみ、キリスト教徒に
のみ有効ということではありません。私たち日本人にとっても模範となり得ます。
『人たるイエスはこの世に現れる肉体の手本となった。その意思は父なる神と1つに
なり、物質世界において神を顕現する初穂となった。人の観点からすれば、父なる神の
独り子、初穂、成果であり、ユダヤ人であれ、非ユダヤ人であれ、他の宗教勢力であれ
世の模範である』900-17
実際、イエスは肉体を持ちながらも肉に生きず、このように生きた人でした。
『肉をまといながらも傷や汚れなく、決して人を裁かず、欠点を見出さず、誰をも
決して咎めず、最初にそうであったごとくに、父なる神と意志を1つにすることで
ある』900-16
今生では、もしかしたらイエスが述べる「愛するという道」は少しハードルが高いかも
しれません。
でも1つ1つの人生でクリアしていけば良いよと次のリーディングはアドバイスして
くれています。
『人は、苦しみを通して、自分自身に出会い、魂そのものが神を表すのにふさわしく
なるよう自らを整える。 (中略) 魂は1つ1つの人生で、神との一体感や結びつき
を理解するのに必要なことを学びながら、先へと進んで行く』1004-2
まずは『愛する』ことが道であることを知ることからスタート。
そして、その道を歩き始めることが次のスタート。
ともあれ、良いクリスマスの日となりますように!
最後に・・・
イエスが誕生されたとき、その誕生を祝福するために世界中から霊的指導者がベツレヘム
に集まってきました。聖書には象徴的にそれを『3人の賢者』と記されていますが、
その3人の賢者がイエスに贈った贈り物が、金、没薬(ミルラ)、乳香(フランキン
センス)だと聖書には書かれています。
さらにケイシーが述べる霊的な道について深く理解したい方は下記のDVDもオススメです。
DVD『転生間惑星滞在』60分 3,850円
DVD『ケイシー流黙示録講座』 9,981円
それでは、良い週末を!
(有)テンプルビューティフル メルマガ672号 2017年12月22日配信