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◆◇◆ 命のバトン(柴田久美子さんインタビュー) ◆◇◆ 576号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。
2015年も残すところ、あと6日。この1年は、どんな1年でしたでしょうか?
私自身は、見える世界では何も動きのない静かな日々ように見えても、見えない世界
で大きく変化し動き続けていた1年だった気がします。
さて、来年2016年はどのような1年になるでしょうか?
何が起こっても柔軟に対応できる自分でありたいと思います。
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さて、今日はクリスマスではありますが、2015年最後のメルマガは、柴田久美子さん
のインタビューで締めくくりです。
柴田さんは『看取り士』(終末期にある方々に寄り添い、ご本人の希望する場所で
旅立ちを支援するためのスペシャリスト)であり、現在は岡山を拠点に各地で看取士
養成や講演などでご活躍されていらっしゃいます。
人は誰でもいずれ死を迎えます。その死に際し、人は、自分が生きている間に蓄積して
きた愛のエネルギーを、家族や親しい人(受け取る心の準備がある方)に明け渡して
亡くなっていく。それをどうか家族や親しい人は受け取ってほしい。
そう柴田さんはお話されています。
ほんの一部ですが、柴田さんのお話をお楽しみください。
柴田:これはもうずいぶん長い間、講演や書籍などで言い続けていて、なかなか皆さん
に伝わらないことなんですけれども……。人間というのは赤ちゃんの時にプラスのエネ
ルギーをまとう存在=光として生まれてくるのですが、成長して年をとっていくに従い
マイナスのエネルギーを重ね、やがて死を迎えます。
その際に積み重ねたマイナスのエネルギーを全て浄化し、誕生の時と同じように再び
プラスのエネルギーをまとう存在=光へと転じた後、その愛の光を愛する人々に受け
渡して天に還っていくんです。
そうして亡くなる人の愛の光を受け継いだ人は、それによって自分の魂を膨らませ、
進化向上していくことができるんですね。私たちはこの命のバトンリレーをするために
生まれてきたと言っても過言ではありません。ですから、皆さんには死にいく人の看取
りをネガティブなイメージではなく、魂の進化向上の機会だととらえていただきたい。
そして、是非ご家族や近しい方などを看取る際にはしっかりと抱きしめたり触れたり
して、“魂のエネルギー=光”を旅立つ方から受け取っていただきたいのです。と、
もう結論を言ってしまいました(笑)。
(中略)
光田:死のプロセスにいる方を抱きしめたり触れたりすることで、どうしてエネルギー
を受け取ることができるといえるのでしょうか?
柴田:それは、その方々と1つになれるからです。
私は抱いて見送るということを始めてから34人目の時にそう確信しました。その時の
エピソードをお話しますね。
私に気付きを与えてくださったのは、認知症と高次脳機能障害を持つ、社会的には非常
にワガママな74歳のお爺ちゃんでした。倒れる前も自分の思うがままワガママに生き、
倒れたあともワガママに生きた方でした。
その方は、なごみの里に入居してくださっていたんですが、会いたくない人には絶対に
会わないし、食べたくないものは食べないけれど1日6食も召し上がる。家族が見舞い
に来ても『会いたくない』とガンとして会わなかったんですから徹底しています。
(中略)
ところが夜中に容体が急変したので、私はすぐに彼のところに駆けつけて腕に抱きかか
えました。そして、真夜中の2時半頃に息を引き取られてから9時頃までずっと抱いて
いたんですが、体を離すまでの約7時間、ずっとお爺ちゃんの体が熱いんですよ。
私はこれまで様々な旅立ちの過程に立ち会い、その方々を腕に抱いて看取ってきた経験
から、魂に重さがあるのを知っていました。ですが、ボリュームもあるのだということ
をこの時に初めて知ったのです。そのお爺ちゃんの魂はそれはもう大きな塊で、まるで
キリストみたいだなと思ったことを覚えています。その後、お爺ちゃんが10歳も20歳も
若返ったようにとてもハンサムになったのに驚きました。
光田:自分の気持ちのまま自由に生きてこられた自由な方だったから、魂もそんなに
大きなボリュームになっていたんでしょうか。言い換えるなら、人に気を使いながら
常識的な範囲で生きていくと、魂も萎縮してボリュームが小さくなってしまうってこと
ですか?
柴田:だから小さな水槽で泳ぐ金魚みたいになるのではなく、みんなで枠から飛び出し
てもっと自由に生きようよ!と言いたい。もちろん法に触れることをしてはいけないし
何より人生の最期に魂のエネルギーを誰かに渡すというのは大前提なんですけれど。
その魂のバトンリレーが人類の進化に繋がるんですから。
光田:次世代に受け渡す愛のボリュームを増やしたいと願うなら「自由に生きよ!」
なんですね。
(中略)
柴田:私は常々『パワースポットは亡くなる人なのよ』と言っています。瀬戸内寂聴
さんは『人は旅立つとき、25mプールの529倍ものエネルギーを縁ある人に渡していく』
と仰っていますが、もし本当にそうだとしたら、それを受け取らないなんてもったい
ないと思いませんか。
旅立つ人にしたって、命のバトンを受け渡すチャンスは一度きり。そういうわけで、
私たちは看取り士メンバーのなかで最高齢の方に、『亡くなる時にはみんなで行って
冷たくなるまでさするからね』とすでに約束しているんですよ(笑)
〜引用おわり〜
柴田久美子さんのインタビュー全文はこちらから
クリスマスの今日、ケイシーの述べたイエスについて触れたくなった方はこちら
0422:クリスマス-イエスを心に招き入れる
0173:キリスト意識に同調する
それでは、来年もどうぞよろしくお願いします!
良い年末年始をお過ごし下さい!
(有)テンプルビューティフル メルマガ576号 2015年12月25日配信