エドガー・ケイシーを暮らしに活かす!ホリスティックの第一人者、Edgar Cayce専門サイトからあなたへ贈るメッセージ集

エドガー・ケイシー流 まぁるい 生活
0562:神からの贈り物であると言われた少女Ⅲ

0562:神からの贈り物であると言われた少女Ⅲ

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    ◆◇◆ 神からの贈り物であると言われた少女Ⅲ  ◆◇◆ 562号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。

大天使ミカエルから『21世紀に与えられた特別な子供である』と言われたフェイス・
ハーディングのライフストーリーの最終章。

両親の離婚により父親に引き取られたあと、行方知らずとなった彼女は、どのような
人生を送ったのでしょうか?


Edgar Cayce: An American Prophetの著者で、今回ご紹介している講演の講演者で
あるシドニー・カークパトリック氏がどのようにフェイスを発見したかの長いストー
リーは割愛させていただくとして・・・。


ようやくフェイスを見つけたシドニー氏。いくつもの州を越え、フェイスの家を訪ね
る約束を取りつけることができました。

しかし彼女の家を見たとき、シドニー氏はその家の様子に大きな落胆を感じました。

なぜならフェイスの家は、貧困層の人がよく使う移動式のトレーラーハウスで、しか
も、シドニー氏が運転してきたキャンピグカーよりも小さいくらいだったのです。

「神からの贈り物であると言われた人が、こんな貧しい小さな家に住んでいるなん
て!」

そう思いながらドアをノックすると、玄関先に出てきたのは一人の男性でした。彼は
シドニー氏を歓迎しているとはとても言えない態度でこう言いました。

「彼女は子供の頃、悪い体験をして子供時代のことは覚えていないし、思い出したい
とも思っていない。まして、あなたのこともエドガー・ケイシーのことも知らない。
とっとと帰ってくれ」

「でも私は彼女に見せたいものがあるんです」と、シドニー氏は持っていたフェイス
と彼女の母親が写っているアルバムを開きました。すると奥にいた女性が玄関まで
走り寄ってきました。そしてアルバムを手に取るなり「あぁ、私のお母さん」と言っ
たのです。

シドニー氏は「エドガー・ケイシーは写真家で、これらの写真は彼が撮影したもの
なんですよ」と説明しました。でもその女性は「違います。これは母親が持っていた
写真です」と答えたのです。

すでに孫もいる年代となっていたフェイスは、シドニー氏を引き留め、もっと話を
聴きたがりましたが、結局、シドニー氏は同居の男性に追い出されるようにその家を
後にしなければならなくなりました。

でもシドニー氏が自分のキャンピングカーのエンジンをかけている間にフェイスが
自宅を抜け出してきてこう告げてくれました。

「火曜日になれば、彼は釣りに出かけるので、火曜日に会いましょう」と。


火曜日に再びフェイスに会ったとき、彼女は自分の生い立ちについて少し話をして
くれました。

フェイスはこのように言いました。
「父は私をとても愛していたので、私が幼い頃、夜、悪夢を見ると、自分を抱きしめ
て、その夢が飛んでいくよう身体を揺さぶってくれました」と。

フェイスは、初潮を迎えた頃には、その悪夢はだんだん頻度を増していき、耳元で声
まで聞こえるようになりました。

フェイス曰く、父親は彼女のことをとても愛していたので、その声が聞こえなくなる
よう精神病院で電気ショックを与えたり、入院までさせてしまいました。

5年後、精神病院から退院したとき、彼女は、耳元でささやくその声を失っていまし
た。

「それでよかったんですよ」と彼女は言っていたそうです。


退院後のフェイスは普通の女性として成長し、結婚をし、子供も持ちました。そして
夫を亡くした後、アリゾナ州の砂漠にトレーラーハウスで引っ越してきていた、と
いうわけでした。


このことがキッカケでフェイスと仲良くなったシドニー氏はその後もフェイスと交流
を続けました。エドガー・ケイシーについても少しずつフェイスに話ができるように
なりました。

フェイスは子供の頃のことは覚えていませんでしたが、実は、彼女にも不思議なこと
が起こったり、人の気持ちやいろんなことが分かったりしたそうです。例えば人を
触ったとき、その人がいつ亡くなるかが分かったり…。


このフェイスの出来事を通じ、シドニー氏はケイシーリーディングの神髄を知るよう
になりました。ケイシーリーディングが真実で、素晴らしいものであることを実感
したそうです。そして何故、ケイシーがケンタッキー州の小さな村で生まれたのか
その意義を理解するようにもなりました。


ケイシーが育った村には、ケイシーの親戚や家族の知人がたくさん住んでいました。
つまりケイシーは、ケイシーの家族がどんな人達なのか、その息子であるケイシーが
どのような少年であるかを子供時代から知っている人達に囲まれ、篤い保護のもとに
育ちました。彼がどんなに変わった少年であっても、どんな不思議なことが起きたり
変わった発言をしようともそれを受け入れ、誰もケイシーを精神病院に入院させよう
とはしない人達と共に成長できたのです。

これはとても重要なことでした。


フェイスさんが現在まだご存命かどうかシドニー氏に確認していないのですが、シド
ニー氏と交流が始まったあと、彼女はバージニア・ビーチに2、3度訪れ、『神の探
求』のスタディグループにも参加されていたそうです。



フェイスの物語はここで終わります。

彼女の人生を悲劇ととらえるか、一人の女性として幸せに暮らして良かったと感じる
かはそれぞれかと思います。フェイス自身は「それでよかったんですよ」と言って
いたそうですが・・・。



ケイシーのリーディングの中には、前世でノアの箱舟を作ったノアだったと言われた
少年がいました。

彼も、もしも彼の霊的な側面が伸びるよう相応の教育をするなら、すぐれた霊的指導
者になるだろうとケイシーに言われていました。しかし、残念なことに彼の両親は
霊的なことに関心がなく、彼をごく普通の少年として育てました。

それはそれで幸せなことだったのかもしれませんが、結果として私たちは霊的指導者
を一人失った、ということでもあります。



アメリカのテレビドラマ『タッチ』のモデルとなったジェイク少年のことを何かで
読んだことがある方はいらっしゃいますか?

ジェイクは2歳のとき重度の自閉症と診断され、専門家から、彼は成長してもアル
ファベットさえ読むことができず、靴紐さえ自分で結べるようにはならないだろうと
言われていました。

実際、普段のジェイクの様子から、幼児教育や自閉症の教育の専門家はジェイクを
知能が劣っている何もできない子供として扱い、ごくごく簡単なこと、例えば箱を
開けるといった退屈なことを何度もやらそうと躍起になっていました。

しかし、何時間も飽きることなく壁や床に映っている光と影を眺めていた彼の内側で
は、その高い知能と並はずれた集中力で、宇宙の法則を理解し、数学の美しさに目覚
めていたのです。

3歳のときに受講した天文学の講座では、大学生でも答えられなかった質問に自分で
考え、答えてさえいます(何故、火星の月はジャガイモのような形で球ではないの
か…?)


ジェイク少年の内なる能力が開花したのは、母親の愛と熱意のたまものと言えます。
もし、ジェイクの母親が、専門家の勧める教育システムでジェイクを育てていたら、
おそらくジェイクは何もできない、誰ともコミュニケーションの取れない少年として
育っていたことでしょう。

教育の専門家が推し進める「子供ができないことをやらせようとする教育」ではなく
「子供が興味のあるものをとことんやらせる」という教育方針に変えたことで、ジェ
イクの能力はどんどん開花していき、のちに彼はIQ170という高い知能を持っている
ことさえ判明したのです。実にジェイクは8歳から大学レベルの数学や物理の授業を
受け始め、現在、彼はノーベル賞を期待されるほどの宇宙物理学の研究者となって
います。

*14歳のときのジェイクのTED TALKスピーチ
  (日本語の自動翻訳字幕を選択できます)


さて、3回にわたりフェイスの、そして少しですが過去生でノアだった少年と、重度
の自閉症児だったジェイクのエピソードをご紹介しました。

ジェイクは母親の気づきと献身によって、秘められた才能は開花できましたが、フェ
イスとノア少年は、残念ながらそうはなりませんでした。


ここで質問です。
これらのことは特別な才能を与えられた人達だけのことでしょうか? 


もしかして、ほとんどの人は、なんらかの形で自分の内に秘めている才能や興味を
抑えつけられた体験をしているのではないでしょうか?

そして、子供の頃、親や廻りの人達の無理解によって開花できなかった内なる才能を
大人になったあとも引きつづき、今度は自分自身で抑えつけてはいないでしょうか?


私はフェイスのエピソードを読みながら、過去生でノアだった少年のことを想い、
そしてノアだった少年のことを想いながら、ジェイクのエピソードに思いを馳せて
いました。

大人になった私たちは、自分自身がジェイクの母親になる必要があるのではないで
しょうか。多くの場合、私たちはフェイスの父親のように自分を扱ってしまっている
かもしれません…。


長くなりましたので、ここでいったん終わりますが、何か心の中にザワザワしたもの
が起きていたら嬉しいです・・・。



フェイスの内容が収録されているDVDは下記です。このメルマガでご紹介できるのは、
収録されている内容のほんの一部。

興味を持たれた方は、ぜひ全編を聴いてみて下さいね。
このDVDについては、以前メルマガでご紹介したことがあります。

講演DVD『エドガー・ケイシー驚異の生涯』

この講演を行ったシドニー氏は、ケイシーがリーディングを取った人達を追跡調査
し、Edgar Cayce: An American Prophet という書籍に書き起こされています。
ケイシーの伝記としても研究書としても秀逸の一作です。


それではまた!


(有)テンプルビューティフル メルマガ562号 2014年11月21日配信

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