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◆◇◆ すべてのスタートは「出すこと」から ◆◇◆ 413号
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あまりに当たり前で、あまりに普通のことゆえ、うっかりすると、その大切さを
軽くみてしまうことがあります。
日々の排泄もその1つ。
「便秘しているの」とか「便秘症なの」と、私たちは日常会話のなかでよく言ったり
聞いたりしています。
毎日の排泄がなくても、それなりに日々を暮らすことができている場合、肉体的な
痛みが生じてない場合は、便秘であることがその人の「普通の状態」となっている
ような場合、あらためて日々の排泄に注意を払うことをしなくなってしまいます。
が、慢性的な排泄不良が、様々な不調を生み出す元凶になっているとしたら・・・?
リーディング番号583番さん(35才の女性)にその例をみることができます。
彼女の質問とケイシーの回答をまずは追ってみましょう(ケイシーの回答部分は、
短く編集しています)。
Q:この人には癌の傾向がありますか? もしないなら、ときどきホクロやアザが
痒くなったりするのはどうしてでしょうか?
A:「そのようなシミの周囲に造り出される状態は、癌の状態に向かう傾向という
よりも、むしろこの体に見られる排泄不良および神経の反応からのものである」
Q:腎臓の具合が悪いのはどうしてですか? 目が覚めたときに背中の一部に痛み
があるのはどうしてでしょうか?
A:「これも、排泄不良の影響であり、適切な経路を通して排泄が分配されていない
状態が原因である。(中略) 体内で排泄が正常近くに保たれるようになれば、これ
らの状態はすべて消えて行くだろう」
Q:私はときどき、些細なことに苛立つことがあるのですが、これは神経質なのでしょうか?
A:「この人の体に見るような排泄不良がある場合、あるいは、諸々の排泄の間の
協調が欠けている場合、毒素が常に血流を通して体を巡り、そのために、臓器の
さまざまな細胞組織がそれぞれの成長周期に従って(毒素を)取り込み、炎症を放つ
のである。(中略)
それ故に、この人の反応に従って起きているように、苛立ちやすく、腹を立てやすく
なるのだ」
Q:右の脇腹が痛むのですが、これは卵巣とは関係ありますか? 腸閉塞を起こして
いるのではと不安になります。
A:「排泄が正しく出来上がっていれば、心配する理由は何もない」
Q:手術以外の方法で子宮を治すことができますか?
A:「(中略)・・・全体的な健康あるいは体内の排泄状態がもっと良くならない
限り、自律神経と脳脊髄神経との間の協調が正され、排泄系が協調するようになら
ない限り、子宮を正常に戻そうとするそれらの方法はどちらも効果がないだろう」
Q:私がメランコリーになるのは、体の具合とエネルギー不足が原因ですか?
A:「肉体に存在する状態が原因でメランコリーが生じる。これらの状態を治すに
は、これまで既に与えてきたように、もっと完全な運動をすること、また、薬効成分
を処方することよりも、食事によってより完全な排泄を作り上げることである。
(中略)
そして、正しい運動――均一の運動、あるいは体系的な運動を、上半身および下半身
に対して行う。
(中略)
どんな種類であっても肉は一切食べない。むしろ、新鮮な緑の野菜を食べ、多くの
炭水化物は外す。ただし、体を造るためのタンパク質は充分な量を摂ること」
Q:この人は、オステオパシーの治療をもっと受ける必要がありますか?
A:「オステオパシーの治療を受けても良いだろう。しかし、先ほど概説した運動を
行うなら、食事と相俟って、オステオパシーの治療よりも効果があるだろう。
というのも、この人は、その心を、その肉体に正常なバランスをもたらすもので
満たす必要があるからだ」
この女性は様々な不調をケイシーに訴えました。症状が発生している部位が違って
いるので、病院に行ったら、皮膚科、内科、精神科、婦人科と別々に受診している
かもしれません。
583番さんが心配した体調不調
*ホクロやアザの廻りが痒い→癌の初期症状かもしれないと心配
*腎臓のあたりが痛い
*イライラする
*卵巣のあたりが痛い→腸閉塞ではないかと心配
*子宮の状態がよくない
*メランコリーの状態になる
これに対してケイシーの回答は首尾一貫して「排泄不良」が原因であると述べていま
す。そして、食事を変え、体操、運動をしなさい、とアドバイスしています。
この女性は、さらに身体のアチコチにある痛みや不調は、何か大きな病気の兆候では
ないのかとも心配をしていますが、そういった心配も、もとをただせば排泄不良が
引き金になっているとも、ケイシーは指摘しています。
「・・・この人は、すぐに座り込んで、まったくの想像上の状態を不安の材料にして
しまい、それについて考え込み、ついにはその状態が存在するようになってしまう。
これは、神経症の、あるいは神経衰弱の、あるいはノイローゼの一形態である。
これらの病名は実質的にどれも同じものである。ただし、この人の場合は、それを
引き起こすような具体的な状態あるいは刺激が体内にある点が違う。その状態とは、
排泄系の間の協調不足である」
すぐに不安になったり、イライラしたりクヨクヨしたり、とネガティブモードに
振りやすい気持ちや感情の動きも、もしかしたら、体内毒素が原因かもしれません。
なんとなく体調がおもわしくない、アチコチ心配の種を抱えている、という方。
毎日、健康的な排泄があるでしょうか?もしなければ、定期的なひまし油湿布や洗腸
を取り入れつつ、食生活を全面的に見直し、運動、体操も習慣に。
きちんと排泄があることの気持ちよさを心と身体で体感すれば、もう元の生活に戻り
たくなくなると思いますよ。
なかには、慢性的に便秘だけど、とりあえず元気だ、という方もいらっしゃるでしょ
う。でもその元気は、便秘でなくなったときに「今の元気に比べたら、あの元気は
本物の元気じゃなかった」と実感されるかもしれません。
瞑想前の準備体操のとき、私たちはまず大きく息を吐いていきます。吐けば新鮮な
空気が自然に入ってきます。
瞑想も健康も、まずは「しっかり出すこと」からスタート。
便秘っていう単語を忘れてしまうくらいのスッキリとした身体を目指したいですね。
ケイシーの便秘の方へのアドバイスはこちらをご参照下さい。
メルマガ111号
なお、今日ご紹介したケイシーのリーディングの原文は、ケイシーセンターの会員の
方であれば、いつでも閲覧可能です。ケイシー会員になる方法、閲覧方法はこちらを
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(有)テンプルビューティフル メルマガ413号 2011年10月21日配信