エドガー・ケイシーを暮らしに活かす!ホリスティックの第一人者、Edgar Cayce専門サイトからあなたへ贈るメッセージ集

0668:長寿の秘訣

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       ◆◇◆    長寿の秘訣     ◆◇◆ 668号
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(有)テンプルビューティフルの光田菜央子です。

なんとなく手持ちぶさたの時や数分だけ時間があるときにスマホでチェックするのが、
TED という講演、プレゼン番組。

世界中の、その道の専門家よるプレゼンが視聴でき、しかも、どれも数分から長くて
15分程なので、気分転換しながら新しい世界や視点を知ることができる良い番組です。

最近アップされた講演に、長寿の秘訣について語られたものがありました。

TED Talk by スーザン・ピンカー(カナダ人の心理学者)

100歳を超えて、なお元気に日々を過ごされている人々の共通の特性や習慣とは?

誰もが知りたい世界共通の話題ですよね。
今日はこの講演録からその内容をご紹介させていただきます。



~以下、聞き書きを元に書き直しています~

先進国の平均寿命はどこでも、女性の方が男性よりも6~8歳長いという事実があります。

でも、世界でただ1箇所、男性の平均寿命が女性と同じ、という地域があります(統計が
取られている国の中で)。

そこはイタリア本土から300キロ離れた島なのですが、100歳以上生きる人の割合が
イタリア本土の6倍、アメリカと比べると10倍という長寿の島。

何故、男性の寿命が女性と同じなのか、興味をもったピンカー博士がリサーチを開始した
ところ、遺伝的要因が長寿と関係しているのは、ほんの25%。
残り75%はライフスタイルに関連していることが分かりました。

では、どんなライフスタイル、習慣が男性を女性と同じく長寿にしているのか・・・?


ピンカー博士は、村を歩くと、すぐにあることに気がついたそうです。

その村の家と家との距離、家をつなぐ路地は狭く、人は常に誰かと接しながら生きている・・・。

村の中での人々の結びつきは強く、住民以外の人以外には少々排他的で、他所からの人に
対しては警戒心をもって接してしまう側面もあるようですが(田舎というのは得てして
どこもそんな感じです)、その村に暮らす高齢者は、たった1人で日々を過ごすという
ことはなく、常に誰かと接しながら生きる環境がありました。

つまり、その村で暮らす人は、誰もが死ぬまでずっと人々に囲まれて生活をしているの
です。

家族、友人、近所の人、郵便局の配達員・・・。毎日誰かが、誰かの家に立ち寄ったり訪ね
たりしており、高齢者が1人で放っておかれることはありませんでした。


同様の長寿の研究を、ブリガムヤング大学の研究者も行っていたそうです。

どういった要因が長寿に最も関係しているのか・・・?
食事・・・? 運動・・・? 高血圧や肥満などではないこと・・・?

それらもありますが、さらに重要なファクターがありました。

長寿に関係しているトップ3の3位は、タバコを吸っていないこと、もしくは
タバコを止めていることでしたが、2位、1位は、ボディケアや健康に留意した習慣では
ありませんでした。


2位だったのは何か・・・?

それは、

親しい関係の人がいること


自分が困ったときに頼れる人、寄り添ってもらえる人が数名いる人は、長生きをする
可能性がずいぶん高くなるそうです。

そして、長寿となる最も重要なファクターは、

なんと、

どれだけ周りの人々と交流をしているか。


例えばスターバックスの店員さんと会話を交わす、近所の人と挨拶をする・・・。
そういった小さなことでも、社会と繋がり、人々との交流を持っているかどうか・・・。

これは、健康で長生きする秘訣でもありますが、たとえ病で倒れたとしても、人々との
交流があることは、薬を飲む以上に回復が早まる秘訣にもなるそうです。



では、ネットやスマホを通じて、間接的に人々と文字で繋がっている人はどうなのか?
リアルで人と接しているのと、LINEやメールで人と会話をするのは同じなのか・・・?

答えはNO。
人と直接視線を交わし、言葉を交わすことで、人の体内にはオキシトシンなどの幸せ
ホルモンが作られ、免疫力が上がり、反対にストレス物質が減ることが分かっています。


直接誰かと接するというのは、私たち人間だけではなく猿などの霊長類にも重要な要素で
ヒヒを研究した人のレポートによると、親しい関係の仲間がいるメスは、子孫をより多く
残し、そして長寿だったそうです。

少なくとも3人の親しい人を持つ、というのが長寿の秘訣。
3人以上親しい関係の人がいる人は認知症になりにくく、乳がんにかかった女性の場合
4倍も生存率が高くなるという報告もあるそうです。


以上が、ざっくりですが、スーザン・ピンカーさんの講演内容です。


さて、日本の状況はどうでしょう?

特に都会は、参加必須の地域の行事も村祭りもなく、隣に住む人の名前も知らない、
挨拶もしない、ということが多いのではないでしょうか?


女性はそれでも、コミュニケーションが男性よりも上手です。

以前、こんな心理学の実験を見たことがあります。
初対面同士の男性数名を小さな待合室で待たせたとき、女性数名を待たせたとき、男女の
違いはあるかどうか・・・。そんな比較実験でした。

男性は、雑誌を読んだり居眠りしたりと、隣に座っている人とも会話がなく、一人ひとり
で待ち時間を過ごしていたのに比べ、女性は、初対面同士でもなんとなく世間話が始まり、
それなりに話が盛り上がっていました。

ですから、特に一人好きの男性は、孤老にならないよう、心して周りの人と仲良くする、
人の中に積極的に入っていく努力が必要かもしれません。また周りの方も、ご高齢の方に
声をかける、言葉を交わすことの重要性を認識しておくが必要かと思います。
言葉を交わすことが、生命力を高める重要なファクターになるわけですから・・。

それでも一人が好き、という方は野良猫の世話をするとか、犬を飼って犬の散歩に行く
など、動物を介して社会と接する、というのもありかと思います。


最後にケイシーが長寿について何を述べていたかをご紹介させていただきます。

長生きしたければ、受動的ではなく能動的に生きることが必要だとケイシーは述べて
います。人々と交流しながら生きることが長寿の秘訣、という研究結果にも繋がり
ますねー。


(問)今回の人生は長生きできますか?
(答)『人生を建設的に使う限り、望むだけ長く生きられるであろう』2326-1


この人は98歳まで生きることができるであろう、というリーディングのあとで述べら
れた言葉。

『もっとも(98歳までの)長生きに値するような生き方をすればであるが。 あなたは
他の人に何を与えられるだろうか?  (中略)   与えるべき何かを持つことだ。あなた
がそれだけの価値がある限りは生きられるだろう』5233-1


それでは、また!

(有)テンプルビューティフル メルマガ668号 2017年11月24日配信

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